しょっぱい漬物は、日常の食事には欠かせないものです。また漬物はある程度保存が効くことや食べきれない野菜を有効活用するという面でも、重宝される理由ですね。
今は即席漬けの素が数多く売られているため、手間暇かけて漬物を漬けるということも少なくなってきています。しかし、しっかりと漬け込んだ野菜にはその独特の旨味が宿ります。この記事では、小千谷市岩沢に伝わる漬物レシピを紹介するので、ぜひ実践してみてください。

残したおきたい、伝えたい
岩沢のごっつぉ
(岩沢まごころ市)
小千谷市岩沢地区では、郷土に伝わる料理を「岩沢のごっつお」という冊子にまとめています。
冒頭では「地域の伝統食は文化であるとともに家族の健康を守る基本ではないかと思っています。」と綴られています。
冊子では「季節の料理」「豆料理」「漬物」「山菜」などのカテゴリに分けられて約70ものレシピが紹介されています。
新潟県魚沼地方の漬物レシピ7選
それではこちらからは、小千谷市岩沢地区「岩沢のごっつお」から、漬物レシピを7つ紹介します。
- 大根漬
- 麹漬け
- みょうがの酢漬け
- 野沢菜の漬物
- 白菜漬
- カブのたまり漬け
- なら漬
レシピも紹介しているのでぜひ作ってみてください。
1. 大根漬(玄米漬)

- 干し大根・・・中30本
- 麹・・・・・・800g
- 玄米・・・・・1.5kg
<調味料>
- 塩・・・・・・750g
- 砂糖(ザラメ)・1kg
- たくあんの素・・1袋
- 1. 1升のごはんを炊く水加減で「玄米」を炊く
- 2. ボールに人肌にさました「玄米」と「麹」「調味料」を良く混ぜ合わせる
- 3. 漬物樽に大根を交互に重ね、隙間の内容に漬け込む
- 4. 重石は大根の重さの3倍くらいとし、3日目に水をあげるようにする。
2. 麹漬け

- 大根・・・・1本
- にんじん・・1/2本
- 赤芯大根・・2個
- 鮭・・・・・2切れ
- つまみタラ・100g
- 身欠きにしん・3本
<調味料>
- 合わせ麹・・・500g
- 塩・・・・・・30g
- 1. 「大根」「にんじん」「赤芯大根」を食べやすい大きさに切り、塩30gでひと晩漬ける。
- 2. 漬け汁を捨て「つまみタラ」を入れて半日漬ける
- 3. 「身欠きにしん」を一晩米のとぎ汁につけておく
- 4. 「身欠きにしん」と「鮭」を一口大に切る
- 5. すべてを合わせて、合わせ麹と一緒に混ぜる
- 6. 塩加減が足りなかったら塩を足す
3. みょうがの酢漬け

- みょうが・・・1kg
<調味料>
- 酢・・・400ml
- 砂糖・・400g
- 1. みょうがを一晩薄い塩水に漬ける
- 2. みょうがの水を切る
- 3. 調味料を煮立て、冷めたらみょうがにかける
- 4. みょうがが隠れるようにして、容器に入れて保存する
4. 野沢菜の漬物

- 野沢菜・・・20kg
- たかのつめ・2本位
<調味料>
- 塩・・・・・・・1kg
- 野沢菜漬けの素・1/2袋
- 1. 「野沢菜」を2%位の塩水に一晩漬ける
- 2. 「野沢菜」を洗い、水を切る
- 3. 「調味料」を良く混ぜ合わせる
- 4. 桶の底に塩を振り、「野沢菜」を並べ、その上にまた塩と交互に漬け込み、一番上に塩を多めに振る
- 5. 「野沢菜」の2倍の重さの重石を上げ、水が上がったら重石を外す(1/3くらいに)
5. 白菜漬

- 白菜・・・2玉(4kg位)
- 赤唐辛子・3~5本
- ゆず・・・1個
<調味料>
- 塩・・・・120g(白菜の3%)
- 1. 「白菜」の根本に十字に包丁を入れ、手で割に裂く
- 2. 「白菜」を洗い水を良く切り、干す
- 3. 桶の底に塩をふり間に「ゆず」「とうがらし」を入れる。切口を上に一列に並べたら塩と交互にきっちと詰める。
- 4. 上に多めに塩を振り、白菜の2倍の重さの重石をのせる。水が上がったら重石を1/2にする。
6. カブのたまり漬け

- かぶ(皮むき)・・・2kg
<調味料>
- 醤油・・・300ml
- 砂糖・・・400g
- 酢・・・・150ml
好みで「しょうがの千切り」「きゅうり」「大根」「にんじん」を入れてもOK
- 1. 一口大に切った「かぶ」を、大きめの鍋かボールに入れておく
- 2. 別の鍋に「調味料」全部を入れ、煮立てた汁を「かぶ」にかけて、そのまま置く
- 3. 人肌位に冷めたら、汁だけを沸騰させ「かぶ」にかける(3回くらい繰り返す)
7. なら漬け

- 黒瓜・・・4kg
<調味料>
- 塩・・・・200g(黒瓜の5%くらい)
- 酒粕・・・4kg
- みりん・・200ml
- 塩・・・・大さじ1
- 1. 瓜のほぞを取り、縦2つに切り種をスプーンできれいに取る
- 2. 種を取った部分に塩を均等に入れ、上向きに漬ける
- 3. 3日間漬けたら、ザルに揚げ水分を切る
- 4. 「調味料」を良く混ぜ、瓜を交互にはさみながら1か月くらい漬ける
本記事で紹介したレシピは、小千谷市岩沢地区のお母さんたちが作った「岩沢のごっつお」という冊子を参照しています。伝統的な料理は、地域の文化を残すことに加えて、家族の健康を守る大切なものです。こちらで紹介した料理をぜひ一つでも作ってみてください!作った感想があれば、ぜひこちらにコメント送ってもらえるとうれしいです。

残したおきたい、伝えたい
岩沢のごっつぉ
(岩沢まごころ市)
小千谷市岩沢地区では、郷土に伝わる料理を「岩沢のごっつお」という冊子にまとめています。
冒頭では「地域の伝統食は文化であるとともに家族の健康を守る基本ではないかと思っています。」と綴られています。
冊子では「季節の料理」「豆料理」「漬物」「山菜」などのカテゴリに分けられて約70ものレシピが紹介されています。