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古くから受け継がれてきた「しめ縄文化」由来・飾り方からお家で楽しめるアレンジまで

2025 4/08
コラム
2023年1月25日2025年4月8日
こめむすひ 編集部

お正月が近づくと色々なところで「しめ縄」が売っているのをみかけます。しかし、その由来や飾る期間などをご存知ですか?

しめ縄を制作している新潟県小千谷市にある「しめ縄工房若栃」を取材させていただいたことから、しめ縄の世界にどんどん興味が湧いてきました。取材ではしめ縄ができるまでの話、若栃の暮らしや文化を知ることもできました。

さらに、しめ縄の歴史や由来など調べると、今まで単にお正月の飾り物としてしか捉えられていなかったものが「そうだったのか!」と様々な事が繋がっていったのです。しめ縄やお正月の文化から、日本人が昔から大切にしてきた「思い」を感じることができました。

この記事では、私が感じた奥深いしめ縄の世界を紹介します。

「しめ縄工房若栃」については「若栃で育まれる「しめ縄作り」制作のこだわりや藁と共にある暮らしをご紹介」で紹介しています。

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目次

しめ縄とはどんな物なの?その由来は?

しめ縄は単なる「お正月飾り」ではありません。しめ縄には、飾る理由や言葉に込められた意味があります。こちらでは、しめ縄について知っておいていただきたい基礎知識をご紹介します。

しめ縄の語源と由来

神社や神棚に飾ってある「しめ縄」。しめ縄があるだけでそこに神聖な空気感が漂いますよね。調べてみると、しめ縄の語源は「占める縄」。神事の神聖な場所と下界を区別するために張る縄という意味です。

しめ縄の由来は、古事記に書かれた天照大神(アマテラスオオミカミ)の神話だと言い伝えられています。その昔、岩戸にこもった天照大神を神々が連れ出した際「もう岩戸に入らないように」と岩戸にしめ縄をつけたそうです。

「万葉集」には、しめ縄を表す語として「標縄(しめなは)」の例が見られるそうで、古くから私たちの生活に根付いていた物だと知りました。

注連縄/しめなわ – 語源由来辞典

しめ縄を飾る理由

新年にしめ縄を飾る理由は、家に悪気が入らないようにするためです。そのため、しめ縄の多くは玄関先などの出入り口に飾られます。

神社ではしめ縄を張り巡らせて、その内側が清らかな場所であり魔除けにしています。一般の家では、新年に「年神様(としがみさま)」をお迎えするのにふさわしい神聖な場所を示す為にしめ縄飾りが始まりました。

しめ縄を「注連縄」と書く理由

しめ縄は漢字では「注連縄」と書きます。漢字「注連縄」の「注連(ちゅうれん)」は、中国で死霊が入り込まないよう、水を注いで清め連ね張った縄を意味するそうです。

しめ縄は、日本人の信仰が形となったもの

私が今回なぜしめ縄を取材したかというと、そのきっかけは布作家の早川ユミさんが書いた『野生のおくりもの』という本との出会いでした。この本は陶芸家の夫を持つ早川さんが暮らしの中に見出す野生の感覚を綴ったエッセイです。

早川さんは何かをする時に「縄文人だったらどうするか」と心の中で考えると綴っています。私のお気に入りの一冊なのですが、その中で民俗学者の吉野裕子さんによる『蛇』という書について触れています。

縄文時代には「へび」を神さまとして信仰していた事を初めて知りました。しめ縄は男女のへびの交尾を表している聖なる性の象徴と書かれています。へびの交尾は縄文人の根源的な力のおおもとであり、性のエネルギーを「生きる根源」として祀り、子孫繁栄を願っているものだと吉野さんは言っています。

日本最古の書物『古事記』をはじめ、世界の神話にも蛇は数多く登場しています。自然を崇拝してきた古来の人々にとって、雄と雌の2匹の蛇を表現する「しめ縄」という存在は信仰と切っても切り離せない大切なシンボルだったのでは、と感じたのです。

野生のおくりもの(早川ユミ)

しめ縄を飾る期間

しめ縄は神社で一年を通して飾るものですが、しめ縄飾りはお正月の期間だけ飾るものです。しめ縄飾りは、通常玄関に飾られます。お正月は「年神様(としがみさま)」と呼ばれる実りや健康をもたらす神様を迎えるという意味があるそうです。

こちらではしめ縄飾りの飾る期間について紹介します。

しめ縄を飾り始める日【12月13~31日】

しめ縄は12月13日から31日の間に飾り始めます。ただし「29日は二重苦」「31日は一日飾り」と縁起が良くないため、この二日間に飾るのは避けた方がよいとされています。

12月13日とは、大掃除の起源とされる「すす払いの日」です。すす払いの日から、お正月の準備が始まると言われています。すす払いをすることで神様を迎える準備を行い、新しいしめ縄で年神様をお迎えするのです。

またすす払いに加えて、雑煮を炊いたり門松に使ったりする木を山に取りに行く「松迎え」もまた12月13日の習慣の一つとされています。

しめ縄を外す日【1月1~7日頃】

しめ縄松の内(1月1日〜7日、地域によっては15日まで)を過ぎたら外すのが一般的です。しかし、8日に外す地域もあるなど様々です。

外した「しめ縄」を焚き上げる意味

外したしめ縄は神社でお焚き上げをしてもらいますが、昔から炎は穢れ(けがれ)を清め、生命を生み出すと考えられてきました。しめ縄を燃やす理由としては天の神々に正月行事を滞りなく納められた事への感謝の意味があるそうです。

ちなみに私の育った小千谷市では「塞の神」(さいのかみ)と呼び、子供の頃は「書初め」を燃やすと字が上手くなると言われていました。「塞の神」は、五穀豊穣と無病息災などを願い、藁(わら)で作った竪穴式住居のような形の御神体を焚き上げるお祭りのことです。子供ながらに神聖な雰囲気があったことを覚えています。

「塞の神」には「塞ぐ」(ふさぐ)という言葉が含まれています。「塞ぐ」という言葉には、村や部落の境にあって、外から侵入を防ぐ神、邪悪なものを防ぐ「とりで」の意味があるそうです。古くから村の結界や峠、十字路や三叉路などにある「道祖神」は、地域においては塞神(さいのかみ)として祀られています。ちなみに「道祖」という神の名前は平安時代に記録されており、当時悪霊などに対する民衆の恐怖心により道祖神の信仰が広まったようです。

しめ縄工房のある小千谷市若栃集落の塞の神では、見た事のない「ご珍体」と呼ばれる男性の象徴が祀られています。実りをもたらす山や田畑などを女性に例えて、焚き上げる藁の「御神体」は男性を表しているそうです。

男女の生殖器が「災厄を除く呪力の源泉である」という考え方から、性器をかたどった道祖神も珍しくなかったようです。古来陽物(男根)は豊穣を願う儀礼に大切とされるシンボルでした。豊作をもたらし、子孫を繁栄させる生命の源。村の繁栄を願い、その思いは時を経ても変わらず今も受け継がれています。

塞の神(さえのかみ)とは? 意味や使い方 – コトバンク

代表的なしめ縄と使用方法

一口にしめ縄と言っても、様々な種類があります。こちらでは、新潟県小千谷市の「しめ縄工房若栃」で作られている商品から、代表的なしめ縄をご紹介します。

玄関や部屋、水回りには「輪じめ」

輪じめとは、細いしめ縄を輪にしたものです。輪飾りとも呼ばれています。玄関の他、リース感覚で部屋やキッチントイレなど水回りに飾る方もいます。門松と組み合わせてもよいそうです。

また一般的には、しめ縄だけではなく様々な飾りを付けます。しめ縄工房若栃では、集落で採れた「松」「梅もどき」「豆殻」を使用しています。

玄関には「花ごぼう」

花ごぼうとは、ごぼうのように細長い形をしたしめ縄です。玄関先にドアを挟むように2本飾ることが一般的です。

花ごぼうの飾りは、昆布を使って結ばれています。喜ぶ(よろこぶ)という言葉の中に昆布(こんぶ)がかけ合わされており、おめでたい事を意味するそうです。

神棚には「横じめ」

横じめは、神棚に飾るしめ縄です。大きさは様々で、しめ縄工房若栃では、1尺から3尺までのサイズがあります。

ちなみに、しめ縄工房若栃では、同じ小千谷市の片貝町にある「浅原神社」のしめ縄も作っています。浅原神社とは、ギネスブックにも掲載された世界一の打上花火、四尺玉が空に打ち上げられる「片貝まつり秋季例大祭」が開催される神社です。

しめ縄は自分でも作れる?

しめ縄はお店で買うことが一般的ですが、自分でも作れるのでしょうか?私はまったくの素人でしたが、取材で伺った「しめ縄工房若栃」の皆さんからのアドバイスを受けながら、なんとか形にすることができました。そんな私の悪戦苦闘を少しだけご紹介します。

「輪じめ」の作り方は、しめ縄工房若栃さんの制作手順をこちらの記事で詳しくご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

根気のいるしめ縄づくり

私は実家が農家なので、小学生の時に見よう見真似で縄を編んだような記憶はあったのですが、果たしてうまくできるのかと心配でした。

まずは藁を三等分にして、その二本の藁をよっていきます。力を入れると目は細かく、その力が緩いと目は粗くなります。しっかりした縄状にするには同じ力とスピードでねじりながら、それをひたすら繰り返します。

始めたら途中で辞められず、肩の力も入ったまま緊張してるので、同じ力でよっていくという作業が中々大変です。ようやく何とか一本の縄になりました。そして残りのもう一本の藁をねじって固い棒状にして、縄に這わせて巻き付けたら完成です。

出来上がった時の喜び!そして達成感!「しめ縄工房若栃」でいただいたアドバイスにより、何とか完成させる事ができました。

縄は右へねじるか?左へねじるか?

しめ縄づくりの際に、始めに迷うのが「右へねじるのか?」「左へねじるのか?」ということです。

普段使う縄は右へねじる(「みぎない」と言う)のですが、お正月のしめ縄は特別なものなので、左へねじる(「ひだりない」と言う)ことが基本です。古来より左を神聖、右を俗(日常)と考える事から、神様から見た時に元の太い部分が左側になるように飾るという意味があるそうです。

右と左の違いは、以下の写真を見てみてください。違いがわかるでしょうか?

写真の下が右へねじった「みぎない」です。写真の上が左へねじった「ひだりない」です。しめ縄工房若栃の方に聞くと「自分はひだりない派」と言う方もいました。自然と縄ないの方向が無意識で身についているのですね。

藁がなくてもハーブでも代用できる

しめ縄を自分で作ってみたいけど、農家でなければ藁は身近な存在ではありません。そこでおすすめは、レモングラスなどのハーブや身近なものを代用することです。自分の庭で採れたものを使う事は愛着が湧きますよね。

ちなみに友人がレモングラスを育てており、レモングラスでしめ縄を作ってみようと話していたのを思い出しました。

SNSなどで調べると、レモングラスでしめ縄を作っている方も多いようです。

レモングラスのしめ縄飾りです。
とってもいい香り。

今年も自然に触れる日常を過ごせたことに感謝しています。
リースを作ったり、ナツメや生姜、筍、栗などを使った季節の手仕事も楽しめました。
来年もゆるく季節を楽しむ暮らしができたら…と思っています。
ありがとうございました🌱 pic.twitter.com/z6PYmmSfgB

— as (@ChamomileAs) December 30, 2022

好きな飾りを持ち寄って、しめ縄を自分流にアレンジ

しめ縄を輪っかにした「輪じめ」は、様々な装飾を楽しめるしめ縄です。しめ縄工房若栃の方からも「100円ショップで水引が売られているから、それを飾ってみてもいいかも!」とアドバイスをいただきました。

私は「水引」だけではなく、ドライフラワーも購入してみました。また、自宅にあった松ぼっくりや椿の実を重ね、仕事帰りに街路樹に落ちていた赤い実などを拾い、自分の好きな素材を組み合わせて玄関先に飾りました。

唯一無二の「しめ縄」との出会いに感謝

しめ縄工房との出会いにより、しめ縄が私たち日本人の生活にどう受け継がれてきたのか考えるきっかけとなりました。暮らしのスタイルや時代が変わっても、私たちが新しい年に願う事は何も変わらない事にも改めて気付かされました。

しめ縄工房に取材に行かせていただいてからお店で販売されている「しめ縄」を意識して手に取るようになりました。しめ縄の藁の青さ、緩みがなく丁寧によられているこのようなしめ縄は他では中々出会えず「美しい手仕事」に触れさせていただきました。

若栃の自然の恵み、皆さんの心がこもったしめ縄に出会う事ができて、本当に感謝しています。このしめ縄を見ると新しい年が温かく「福」や「幸」に包まれるような気持ちになります。このような情勢の中にこそ、作る人の物語や思いが詰まった「しめ縄」がますます豊かなものだと感じています。

この記事を書いた人

山本由佳

小千谷市出身、埼玉県在住。自宅の近くにあるコミュニティカフェで働いています。大学在学中広告を作る仕事に憧れコピーライターを目指し、地域情報誌の編集者として働いていていた経験もあります。子供が生まれ帰省する度に故郷の素晴らしさに気づき、山、海、お米、野菜、美味しい水、好きなものが詰まっている新潟ともう少し関わり合いながら生活していきたいと考えています。

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  • 【写真13枚で解説】しめ縄(輪じめ)の作り方!プロ直伝の技を大公開

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