はじめまして!unsui(うんすい)といいます。
日本酒のこと、もっと知りたい・楽しみたいと思いながら、日々を過ごしていくうちにさまざまなご縁に出会いました。この『こめむすひ』に参加させていただくこともとってもうれしいご縁のひとつです!
この記事では、私が連載する「日本酒《unsui行脚》」を書くにあたって、まず「私がなぜ日本酒にのめり込むのようになったのか」ご紹介します。
「日本酒《unsui行脚》」について
日本酒コラムについては、以下のような視点で書いていきたいと思います。
- 日本酒の歴史や特徴について
- 日本酒の原料であるお米について
- 日本酒との付き合い方
この記事では連載に先立って、私と日本酒の出会いについてお伝えしますね。
わたしと日本酒との出会い
原料がお米と水のみでつくられる日本酒は、自然・歴史・人の知恵・楽しさ・おいしさ・面白さがぎゅぎゅとつめこまれた瓶の中の清らかな液体。
口に含むと、ふわっとお米の香りがして、体と心はぽかぽかしてあたたかく、幸せな気持ちになる。
そしてこのおいしいお酒をこのあと、誰とどうやって楽しもうか??なんて考えたりして。
なんだかうきうきしてくる。
田んぼが広がる景色は当たり前じゃない!??
米どころ新潟県長岡市で育った私にとって、小さいころから当たり前に広がる景色だった『田んぼ』。
存在は身近だけど、身近に農業を営む人はいなかったので、小さいころから大人になるまで、あぜ道を歩くとかほとんど無かったなあ。
「私と『田んぼ』の距離感は近いようでとても遠い感じ。。」
それでも毎日の我が家の食卓には地元コシヒカリのおいしいごはん。ごはんだけで何杯でも食べられるくらい大好き!
修学旅行先や県外に住んだ時に食べたお米は、なんだか味気なくてのどを通らないこともあったなあ。
そのとき地元のお米ってすごーい!!と誇らしい気持ちが生まれました。
外に出てはじめて新潟のお酒のことを知る
そして大人になってやっと飲めるようになった日本酒。なんだか日本酒って喉先と鼻をカッと刺激して、すっと口から香りが無くなるようなイメージ。
はじめはどの日本酒も同じ味に思えて、正直魅力がよくわからなかった
どうやらわたしの育った新潟は米どころだけに日本酒もさかんに作られているらしい。。それってとっても誇らしいことなんだけど「日本酒の魅力って何??」と思っていた。
東京である日たまたま入った酒屋さんで飲ませてもらった県外の日本酒。
「あれ、なんだこれ?味わいがどれもこれも新潟のお酒とは違う。。」
なんでだ!?なにがどう違うんだ??
それからというもの、その疑問を掘り下げるべく、わたしの日本酒ライフが静かに幕をあけた。
いろんな味わいがある事を面白く感じ、こんなシチュエーションにはこんなお酒、こんな料理にはこんなお酒、、と、少しずつ選んでたしなむという趣味を見つけた。
そしていつしかわたしの生活や、旅先などでいろんな日本酒に出会い、楽しむことがわたしのライフワークになる。
そして導かれるように見学で訪れた酒蔵で、発酵の面白さを学び、実際に酒造りに携わることに。
寒い冬も暑い夏も、静かな蔵の中で酒造りのために季節をいくつか過ごした経験は、とてもひと言では表せない。
自然に湧き出す菌たちの発酵を気持ちよくさせてあげるため設備を整え準備をする。
酒造り最盛期である冬は、細かいスケジュールに沿って作業に神経を全集中させる。
タンクの中の液体の動きを最優先に常に見つめ、寄り添う姿勢。
すべてはおいしいお酒をつくるために。。
日本酒を知ることで、わたしと自然との距離は近づく
酒蔵でお世話になったのは短い間だったけれど、お酒を造る経験を通して、わたしはますます日本酒が好きになった。
現在は、稲作農家さんのお手伝いや畑仕事をしながら日本酒の原料であるお米のことを学びたいと思っている。
そして、小さいころ、遠く感じた自然に、今はできるだけ近づこうとしている。
空にはいろんな形をして
浮かんでは流れていく雲
透明で冷たい水が勢いよく流れる河川や
果てしなく広がる深い色をした大きな海
青々とした木々が重なる山なみ
土の上に立っているとき、いつもなんだかじんわりとして、いい気分。
どれも小さいころと比べると少しは近い距離に感じる。
豊かな恵みを大切に生かそうと、昔の人々が知恵を絞って作り出した田んぼや、酒造りのシステムについて、わたし自身の雲水行脚を通してこれからも深く携われたらと思う。
これから日本酒についてわくわくする記事を書いていきますので、どうぞよろしくお願いいたします!