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魚沼産インディカ米作ってます

2025 2/22
自給農を目指すポレポレ農園レポート
2022年10月12日2025年2月22日
こめむすひ 編集部

2014年に神奈川県から小千谷市の岩沢集落に移住して早8年、せいのうれいと申します。

栄養学を学び、食品メーカーで微生物の培養をし、はたまたNGOのボランティアとしてケニアで子供の支援に関わったり、そのほかにも介護職や事務職や飲食業や、あれやこれやと職を転々としてここにたどり着きました。

現在の本業は(何が本業か分からないのですが、中でも自分が事業主として行っているものは)【ポレポレ工房】という菓子製造業ということになりますでしょうか。たまに講師業なんかもしています。

そのほかにも、農業法人での事務のアルバイト、受託の事務仕事、地元集落のお年寄りの集いの場お手伝い、などもしており、いわゆるフリーランス的な働き方です。少し前にこれを、【イナカフリーランス】と名付けてくれた人がありましたが、いい肩書で気に入っています。

その傍ら、畑と田んぼで作物を作るということもしております。

目次

田んぼ初心者 思い付きでインディカ米を作ってみた

畑での野菜作りは、手伝い始めた移住当初から数えると通算8年?になりますが、田んぼは昨年から始めました。こちらも無農薬無肥料の自然栽培です。

【空いてる小さい田んぼいくつかあるから使っていいよ】とは2,3年前から言われてたのですが、正直、畑だけでけっこう手いっぱいなもので、さすがに田んぼまで手を出しちゃったらやり切れないよー。ってことで『無理です無理です』ってお断りしていました。

けどなぜか昨年また同じことを言われたとき、かねてからエスニック料理やスパイス料理が大好きだった私は『そうだ、インディカ米たくさん食べたいな』ってつい思ってしまって、『じゃあ私、インディカ米つくります』って口を滑らせてしまい、言った手前やらざるを得なくなった次第です。

選んだお米は【プリンセスサリー】という、高級インディカ米のバスマティを改良した品種。

これがすこぶる美味しくて、香りもサイコーで、それはそれは感動ものでした。

そんなわけで今年も引き続き作ってしまいました。

お米の種まきから

昨年は、苗を譲って頂いたのですが、今年は種籾から自分で育ててみました。

種籾は、まず選別という作業が必要になります。塩水につけて、浮いて来るものを取り除き、中身のある沈んだ籾を種として使うのです。そしてその沈んだ種籾は、一定期間水に漬けて発芽させるのですね。

で、発芽し始めた状態がこちらです。

ぷくっとして、角みたいなものがピンと出てるのがわかります。

これを土に撒いていきます。通常は育苗箱という平らな苗箱にバラバラと撒くのが一般的なやり方ですが、私は一つ一つの苗を独立して育てるポット苗にすることにしました。

この方がしっかりとたくましい苗が育ち、田んぼに植えるときも、根っこが絡み合った状態から引きちぎる育苗箱よりもダメージが少ないのです。

こんな風に、一つ一つの穴に種もみを入れていきますが・・・

始めて15分で『やめときゃよかった・・・』と後悔しました。なにせめんどくさくて時間がかかる。

いやいや、三つ子の魂百までっていうのは人間だけじゃない、稲も同じ。小さい時に良い環境で強く育てばその後もすくすくと力強く育ってくれるはずだ。と、田んぼは大した面積でもないのにこの作業に5時間以上かけて10枚、播種し終わりました。

水に漬けて(プール育苗といいます)、水温に気を付けながら芽が出るのを待ちます。

なにせ初めてのことなので、毎日ハラハラドキドキでした。

昼間は暑すぎるんじゃないかとか、夜も寒いと死んじゃうんじゃないかとか、遮光シートを被せたり剥いだり、夜も眠れないくらい(それは嘘)気になって仕方なかったです。

でも、無事に芽が出て苗が育ってきました。

種から芽が出るって、何を育てるにも、いつも本当に嬉しいものですね。

田植え

そうこうして約一ヶ月、しっかりとした苗になりました。

いよいよ田んぼへ植えます。

ありがたいことに、助っ人が来てくれました。いやー助かりました。

小さな苗を、大きくなれよーと、一本一本田んぼに挿していきます。

チェーン除草で注目を浴びる

無事に田んぼに植えられた苗、根がしっかりと活着するのを見計らって、除草作業を行います。

初期除草の道具として、【チェーン除草機】というものがあります。

一本のパイプにチェーンがつながれており、これを田んぼで引きずって歩くと生え始めの草を除去してくれるという優れものです。パイプにロープが付いていて、このロープを腰に付けて引いて歩くのです。

引いている様子は一見、『巨人の星』を彷彿させるものがあります(分からない人も多いかと思いますが)。

でもなぜか楽しいこの作業。

機械化が進み、肥料や農薬を使う慣行農法ではまず見られない様子、周りで田んぼしてるお父さんたちは、何やら変わった道具を持ってきた私に物珍しそうに話しかけてきます。

『なんだそれはー?』 『チェーン除草機ですよー。』
『どこで買ったんだあ?』『ヤフオクです。』(←たぶん分からない)

『コメリとかムサシじゃ見たことねえもんな~。』(※コメリ、ムサシはここら辺のホームセンターのことです)

『いくら位するの?』『送料入れて17,000円位ですねえ。』

『まあいろんなもんよく見つけてくるなあ~。』『今は便利でねえ、なんでもすぐ見つかるんですよ。』

『ちょっとやって見せてみろや。』『はい喜んでー。よく見といてくださいよ~』

というわけで、ざぶざぶと田んぼに入ってこいつを引いて見せます。

http://kome-musubi.jp/wp-content/uploads/2022/10/20911327-9458-41e3-9416-f80336b2df3b-1.mp4

たまたまそこに集まっていたお父さんたちの注目を浴びて、私も得意満面です。

ちょっとイカれたあのよそ者が、またなんか変わったことをやり出したぞ。

って、周囲をざわつかせて刺激をもたらすっていうのも、移住者としての大事な役割のはず。

という自負のもと、先輩百姓の皆様方とのコミュニケーションもまた楽しいものです。

とかく農業は辛くて苦しいものって思われがちだし、そう思いながらやってる人たちも多いと思うのですが、なんだかいつも楽しそうに遊びながら農作業やってる人間がいたら、そんな空気も少しは伝染するんじゃないかって、思うのです。

そうそう、今年は近くの溜池でタニシを捕まえて、田んぼに入って頂きましたよ。

タニシ。昔は普通に田んぼにいて、稲刈りが終わった後には捕まえて、食べたりもしていたそうです。

貴重な蛋白源でもあったのですね。

で、なぜタニシさんか、簡単に言うと有機物を食べて分解してくれたものが糞になって、稲の栄養になるらしいのです。

良い大人が網でタニシ捕まえて喜んでいる様は、やっぱり周りのお父さんたちには不思議な光景に写るようで、まあ笑われましたね。

生長を見守る

そんなこんなで、割と適当に、水の管理をしてるふりをしながら稲の成長を見ておりました。

夏のある日、穂が出てきました。

『ああー良かった。ちゃんと稲だった。』と、ほっとしました。

私の田んぼが無肥料だからなのか、品種の特性なのか、周りのコシヒカリはもっと成長が早くてとっくに出穂しているのに、私のサリーは青々としていてなかなか穂が出てこなくて、これ全部ヒエ(稲によく似た雑草)なんじゃないかと不安になったりもしましたが、稲でした。

それから少しすると、稲の花が咲きます。

なんて愛おしいのでしょう。たくさんのお米の粒がついて、一つ一つに細い花びらが!

あとはだんだんと、お米が成熟していくのを待ちます。

待ちに待った稲刈り

そしていよいよ稲刈りの時期に。

最近は、すっかり人に手伝ってもらうことに味を占めた私は、稲を刈る際にも呼び掛けてみました。

ありがたいことに、来てくれるものですねえ。

本当はこの時期は田んぼを乾かしておいて、すたすた歩けるくらいに地面が固くなっているのが理想なのですが、なにせ水管理を怠ってほったらかしていたもので、田植えの時みたいに水がたぷたぷでドロドロでした。来てくれた皆さんごめんなさい。

『山の田んぼは水管理が難しくて』『雨が続いちゃったから』

と、あまりわからない相手にテキトーな言い訳をして、酷な状態の田んぼで手狩りで作業させていました。

何とか無事に狩り終わって、コンバインで脱穀します。

本当にありがとうございます。

お子さん連れできてくれる人たちも、楽しんでもらえてたら嬉しいなあと思います。

そしてこれも大事。脱穀した後の藁は干しておきます。

これは、納豆を作るためです。農薬を使わない稲には、天然の納豆菌がたくさん付いています。

この藁と、畑の大豆で納豆を作ろうという計画です。

ちなみに昨年のお米の収量は、田んぼの面積約3畝(一反の3/10)で、だいたい40㎏。

反収(たんしゅう:単位面積当たりの収穫量)としては、まだまだ肥料などが普及する前の江戸時代頃と同じ。

一般的な他の田んぼからすると、1/3以下ですねえ。

今年は育苗とタニシの効果で少し増えて、明治時代ぐらいになるかなあと、期待しています(^^♪。

もうひとつ、今年は素晴らしい収穫がありました。

ピンぼけですが稲についているこの黒い塊、『稲だま』またの名を『稲こうじ』といいます。

はじめ見たときは、得体のしれないものが稲についている!!と、びっくりしすぎて腰を抜かしそうでした。

が、調べていくうちに、昔はこれが付くと豊作になると言われ、稲の神様として人々はありがたがっていたということがわかりました。

もっと調べてみたら、なんとここから天然の麹菌が取れるらしいのです。

これについてはまたの機会に書いてみたいと思います。

収穫の秋、収穫後もまだまだいろいろ楽しみは続きます。

この記事を書いた人

せいのうれい 半農半X型イナカフリーランス

2014年地域おこし協力隊として移住。任期終了後にポレポレ工房を起業、地元の食材や自家栽培の素材などを使ったお菓子や料理の製造販売を行う傍ら、農業法人でのアルバイト受託仕事やをしながら生計を立てている。なりゆきで畑や田んぼをあてがわれてから野菜や米作りに魅了され、趣味と実益を兼ねて農作業にいそしむ。

自給農を目指すポレポレ農園レポート
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  • 「生きがいを持てる社会をつくる」農業を通じた若栃集落の村づくりの挑戦

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