昔は田植えが終わるのは6月末頃でした。今よりも1か月程度遅い計算になります。昔は田植えが終わると、町へ仕事に出る男衆も多かったようです。一方女性たちは団子づくりなどちょっと手間のかかる食事で、農繁期が終わった束の間を楽しんでいました。
この記事では田植えが終わった7月の「田休み時期」の食事を紹介します。
新潟県魚沼地方・小千谷市の郷土料理レシピ集

残したおきたい、伝えたい
岩沢のごっつぉ
(岩沢まごころ市)
小千谷市岩沢地区では、郷土に伝わる料理を「岩沢のごっつお」という冊子にまとめています。
冒頭では「地域の伝統食は文化であるとともに家族の健康を守る基本ではないかと思っています。」と綴られています。
冊子では「季節の料理」「豆料理」「漬物」「山菜」などのカテゴリに分けられて約70ものレシピが紹介されています。
目次
新潟県魚沼地方の田休みの料理レシピ2選
それではこちらからは、小千谷市岩沢地区「岩沢のごっつお」から、田休み時期に食べられる郷土料理を2つ紹介します。
- 笹団子
- 米ちまき(三角ちまき)
レシピも紹介しているのでぜひ作ってみてください。
1. 笹団子

笹は抗菌作用で日持ちがよく、夏期につく餅は笹で包んで保存した。
材料(50個分)
- もち米粉・・・700g
- うるち粉・・・300g
- 乾よもぎ・・・100g
- 笹団子の素・・1/2~1袋
- あんこ・・・・800g
<調味料>
- 砂糖・・100g
- 塩・・・小さじ2~3
<ほか>
- 笹・・・150枚
- すげ・・50本
調理手順
- 1. こね鉢に「もち米粉」と「うるち粉」を入れ、水で固めにこねて「もち」にして3~4時間寝かせておく
- 2. 「干しよもぎ」を茹でる
- 3. 「もち」の中に、茹でた「干しよもぎ」を軽くしぼっていれよくこねる(耳たぶくらいの硬さに仕上げる)
- 4. 「もち」を均等に丸め、手の中で平にし、その中にあんこをくるみ丸めて笹3枚で包む。
- 5. 沸騰した蒸し器で20分位茹でる。
よくこねると、餅の様な粘りが出て笹離れが良い
2. 米ちまき(三角ちまき)

材料(50個分)
- もち米・・・1.5kg
- 笹の葉・・・100枚
- すげ・・50本
調理手順
- 1. 笹を洗って水を切る
- 2. すげは縦に2つに裂いて、さっとお湯にくぐらす
- 3. もち米はよく研いで一晩水に浸して、ざるに上げ水を切る
- 4. 笹を三角に折り、先の部分を1cmほど重ね米を詰める
- 5. 先の部分にはきっちり米を詰め、笹は手前に折る
- 6. さらに1枚笹をかぶせ、両側は外側へ折り、余りは手前に返す
- 7. たっぷりのお湯を沸かし、1時間くらい茹でる

新潟県魚沼地方・小千谷市の郷土料理レシピ集

残したおきたい、伝えたい
岩沢のごっつぉ
(岩沢まごころ市)
小千谷市岩沢地区では、郷土に伝わる料理を「岩沢のごっつお」という冊子にまとめています。
冒頭では「地域の伝統食は文化であるとともに家族の健康を守る基本ではないかと思っています。」と綴られています。
冊子では「季節の料理」「豆料理」「漬物」「山菜」などのカテゴリに分けられて約70ものレシピが紹介されています。