「秋ごと」とは収穫後に、集落の皆で集まって飲み食いすることと捉えれば良いかと思います。数は少なくなってきたかもしれませんが「収穫祭」などの名目で、1年の稲作仕事の労をねぎらう形で多くの集落で「秋ごと」は開かれます。
こちらでは「秋ごと」で食べられる食事について紹介します。

残したおきたい、伝えたい
岩沢のごっつぉ
(岩沢まごころ市)
小千谷市岩沢地区では、郷土に伝わる料理を「岩沢のごっつお」という冊子にまとめています。
冒頭では「地域の伝統食は文化であるとともに家族の健康を守る基本ではないかと思っています。」と綴られています。
冊子では「季節の料理」「豆料理」「漬物」「山菜」などのカテゴリに分けられて約70ものレシピが紹介されています。
新潟県魚沼地方の「秋ごと」の料理レシピ4選
それではこちらからは、小千谷市岩沢地区「岩沢のごっつお」から、秋ごとに食べられる郷土料理を4つ紹介します。
- 鯉こく
- 鯉のあらい
- どじょうの柳川なべ
- たにしの酢みそ和え
レシピも紹介しているのでぜひ作ってみてください。
1. 鯉こく

「秋ごと」や「かくせつ」に作られた。良質なタンパク質。
- 鯉(切身)・・・10切
- ねぎ・・・・・少々
<調味料>
- みそ・・・100g
- しょうが・少々
- 酒・・・・200ml
- 1. 鯉の切身を血を残さないようよく洗う
- 2. 沸騰させたお湯の中へ入れ、アクをとりながら煮る
- 3. うろこが柔らかくなるまで煮る
- 4. みそを入れ、仕上げる。好みでねぎや山椒の芽を入れる
2. 鯉のあらい

- 鯉の切り身・・・適量
- 1. 3枚におろし、身と皮をはぐ
- 2. 身をできるだけ薄く斜めにそぎ切りにする
- 3. 湯を沸かし、手を入れられる限界程度の温度の中に、鯉を入れて30秒程で身をしめる
- 4. お湯から上げたら、氷水の中に入れて冷やし、水を切って盛り付ける
3. どじょうの川柳なべ

- どじょう・・・300g
- ごぼう・・・・200g
- たまご・・・・4個
<調味料>
- 醤油・・・200ml
- 酒・・・・200ml
- みりん・・100ml
- 砂糖・・・大さじ2
- 1. どじょうの水を毎日替え、泥をはかせる
- 2. どじょうをよく洗い深鍋の中に入れ酒をかけ入れる
- 3. ごぼうはささがきにして、あくぬきをしておく
- 4. 調味料を合わせて熱し、ごぼうを入れ柔らかくなったら、どじょうを入れる
- 5. 煮あがったら調味料で好みに味をつけ卵でとじる
4. たにしの酢みそ和え

- たにし・・・・20~30匹
- 酢みそ・・・・適量
- きざみネギ・・少々
- 1. 7~10日間程度、たにしの泥をはかせる(水を何回も変える)
- 2. 鍋に湯を沸かし20分ほど茹でる
- 3. 串で身を取り出す
- 4. よく洗う(黒いところはとる)
- 5. 酢みそで和えて、たにしをのせる
本記事で紹介したレシピは、小千谷市岩沢地区のお母さんたちが作った「岩沢のごっつお」という冊子を参照しています。伝統的な料理は、地域の文化を残すことに加えて、家族の健康を守る大切なものです。こちらで紹介した料理をぜひ一つでも作ってみてください!作った感想があれば、ぜひこちらにコメント送ってもらえるとうれしいです。

残したおきたい、伝えたい
岩沢のごっつぉ
(岩沢まごころ市)
小千谷市岩沢地区では、郷土に伝わる料理を「岩沢のごっつお」という冊子にまとめています。
冒頭では「地域の伝統食は文化であるとともに家族の健康を守る基本ではないかと思っています。」と綴られています。
冊子では「季節の料理」「豆料理」「漬物」「山菜」などのカテゴリに分けられて約70ものレシピが紹介されています。