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語り継がれる新潟の民話!真人むじな伝説と4つの奇妙な物語を紹介

2025 4/01
コラム
2024年10月1日2025年4月1日
こめむすひ 編集部

新潟県に伝わる民話は、その土地の歴史、風土、そして人々の生活様式を映し出す鏡のような存在です。中でも動物が登場する物語は、古くから人々と自然との深い関わりを示唆し、地域独特の文化や価値観を伝えてきました。

日本各地に多様な民話が存在する中で、新潟県の動物民話は、その地域ならではの自然環境や歴史的背景を色濃く反映し、他地域には見られない独自の魅力を放っています。

本記事では、新潟県に伝わる数多くの動物民話の中から、特に興味深い五つの物語を選び出し、それぞれのあらすじや特徴、そしてその背景にある文化的な意味合いについて考察します。これらの物語を通して、新潟県の人々が自然や動物たちとどのような関係を築き、どのような教訓や価値観を大切にしてきたのかを探ります。

民話名主な登場動物簡単な概要主なテーマ地域
真人むじな伝説ムジナ(貉)若栃の貉が様々な悪戯で人々を困らせるが、最後は佐渡まで逃げてしまうという物語。知恵比べ、ユーモア、自然への畏敬小千谷市真人町若栃地域
キツネとカワウソキツネ、カワウソ親切なカワウソを裏切ったキツネが、カワウソに仕返しされる物語。友情、裏切り、報い上越市大潟区
亀に負けた兎(新潟変種)ウサギ、カメ、オオカミ亀に負けて村を追われたウサギが、後に狼を退治して村の仲間たちに再び認められる物語。失敗からの立ち直り、勇気、名誉挽回新潟県全域
ドロボウを追い出したおばけ猫、馬、犬、鶏、泥棒恩のある旦那さんのために、飼われていた動物たちが協力して泥棒を追い払い、お金を取り戻す物語。忠誠心、恩返し、動物と人間の絆新潟県全域
サルのよめサル、娘田んぼに水を引いてくれた猿と結婚することになった娘が、知恵を使ってその状況から逃れようとする物語(大潟区に伝わる猿婿入りの可能性が高い)。異類婚姻、知恵、文化の違い上越市大潟区
目次

真人むじな伝説:知恵とユーモアで人々を翻弄する貉の物語

新潟県小千谷市真人町若栃地域に語り継がれる「真人むじな伝説」は、この地域を代表する民話の一つです 。この物語には、何十匹ものいたずら好きな大貉(むじな)が登場し、その巧妙な策略とユーモラスな行動で、古くから若栃の人々を悩ませてきた様子が描かれています。

伝説によれば、若栃の南山には多くの貉が棲みついており、作物を荒らしたり、様々な手を使って人々を化かしたりしていました 。

困り果てた村人たちは、草相撲で大関を務めるほどの力自慢である弥六を大将に、村中の男たちを集めて貉退治を決行します 。しかし、朝食後すぐに出かけたにもかかわらず、一行が南山へ向かうとあたりは薄暗く、まるで日暮れ時のようでした。その時、「おーい、おーい」と呼ぶ声が聞こえ、弥六の親戚の者が追いかけてきて、「弥六の家の婆様が転んで亡くなった」と告げます 1。これを聞いた村人たちは貉退治を中止し、村へ戻り始めますが、不思議なことにあたりは再び明るくなり、先ほどまでそこにいたはずの親戚の姿も消えていました 。弥六は「これはおかしい」と感じ、急いで家に帰ると、婆様は家の前で元気そうに菜っぱを洗っていたのです 。村人たちは「また貉に騙された」と大いに悔しがりましたが、再び退治に向かう気力も失せてしまい、家に戻ってしまったと言われています。

このような貉のいたずらが頻繁に起こったため、村人たちはついに小千谷の代官所に貉退治を願い出ることにしました 。代官所は村人の願いを聞き入れ、大規模な貉退治作戦を行うことになります 。南山の貉の穴を掘り進めていくと、大きな石や小さな石が次々と現れました 。石を下の道に落としながらさらに掘り進めていると、突然「若栃の村中が火事だ!」と叫ぶ声が聞こえ、振り返ると村の方角から煙が上がり、空いっぱいに広がっていました 。村人や役人たちは大慌てで村に戻りましたが、火事の様子は全くありません。再び貉の穴に戻ると、退治に使っていた道具がなくなり、大小の石ころも消えていました。どうやら、これらの石ころは貉が化けていたもので、まんまと穴の奥へと逃げられてしまったようです。

そこで、村人たちは煙で貉を追い出す作戦を立て、杉の青葉を燃やしてもうもうとした煙を穴の中に送り込みました。しかし、いくら煙を送り込んでも貉が出てくる気配はなく、煙は他の穴から漏れ出てくるばかりでした。一時間以上煙を送り込んだ後、ふと日本海の方を見ると、秋晴れの空に佐渡の金北山から煙が立ち上っているのが見えました。これを見て村人たちは、真人の貉たちは佐渡まで地中に穴を掘って逃げてしまったのだと悟ったと言われています。そして、この真人の貉の親分が、佐渡に棲むと伝えられる「団三郎むじな」になったという伝説も残っています。この伝説は、地域住民と自然との間で繰り広げられる、時にユーモラスで、時に知恵比べのような関係性を象徴していると言えるでしょう。また、この貉退治の際には、代官所から許可証として日の丸の旗が掲げられたとされています。

参考URL
  • 小千谷観光協会「おぢや路」
  • 「真人(まっと)ムジナ」伝説(新潟県小千谷市) : 日本の原風景
  • 真人町 – Wikipedia
  • 若栃 – 集落データベース
  • 真人ムジナの伝説 – 新潟文化物語

キツネとカワウソ:友情と裏切りが織りなす教訓譚

新潟県上越市大潟区に伝わる民話の中に「キツネとカワウソ」という物語があります 。この物語は、魚捕りが得意なカワウソが、しばしばキツネに魚を分け与えていたことから始まります。カワウソは、捕ってきた魚を煮たり焼いたりして、キツネにたっぷりとご馳走しました。

しかし、ある時カワウソがキツネの家に招待されると、キツネはなぜか何も用意せず、知らんぷりをして天井を見ているばかりでした。仕方なく空腹のまま帰ったカワウソに、キツネは後から「天の見張りをしていたんだ」などと嘘の言い訳をします。次の機会にカワウソが再びキツネを訪ねると、今度は地面ばかりを見ていて、同じようにご馳走をしてくれません。「地面の見張りをしていた」というキツネのあまりにも見え透いた嘘に、人の良いカワウソもついに怒りを覚えます。

そこでカワウソは、キツネに仕返しをすることを思いつきます。カワウソはキツネに嘘の魚の釣り方を教えます。「夜中に川に張った氷に小便で穴を開け、そこに尻尾を突っ込んでおけば、大きな魚が釣れる」と。キツネはカワウソの言葉を信じ、その通りに試してみますが、夜の寒さで尻尾は氷に凍りついてしまいます。それでもキツネは大きな魚が釣れたと勘違いし、力いっぱい引っ張ったため、尻尾はちぎれてしまいました。この物語は、親切にした相手に裏切られた場合、相手にそれ相応の報いがあるという教訓を示唆しています。また、キツネのずる賢さとカワウソの正直さという、動物のイメージが反映されている点も興味深いと言えるでしょう。地域によって、カワウソがキツネに教える釣りの方法や、キツネの言い訳に若干の違いが見られることも、口承文芸である民話の特徴を示しています。

参考URL
  • 大潟区の民話 – 上越市ホームページ

亀に負けた兎:敗北からの教訓と新たな挑戦

誰もが知るイソップ物語「兎と亀」は、新潟県にも伝わっています 。足の速さを自慢する兎と、足は遅いながらも諦めずに努力する亀が競争をする物語で、油断した兎が昼寝をしている間に、亀がゴールするという結末は広く知られています 。

しかし、新潟県に伝わるこの物語には、その後の話が語られている場合があります。亀に負けて故郷の兎の村に戻った兎は、その失態を責められ、仲間たちから冷たい目で見られ、ついには村を追い出されてしまいます。一人寂しく山で暮らすようになった兎ですが、ある日、小鳥たちが「兎の村が大変なことになっている。狼に子兎を三匹差し出せと言われているらしい」と話しているのを聞きます。

これは神様が自分に与えてくれた名誉挽回のチャンスだと考えた兎は、急いで村へ駆けつけます。そして、村の長老たちに「自分が狼を退治するから、もう一度仲間に入れてほしい」と頼み込みます。兎は、狼の住む崖へ行き、狼に「子兎を連れてきたが、お前の顔が怖いと泣いているので、連れてくるまで谷の方を向いて待っていてほしい」と伝えます 。狼が言われた通りに崖の隅で谷の方を向くと、兎は崖の上から狼を突き落とし、見事退治に成功します。こうして兎は村の仲間たちに再び受け入れられ、いつまでも楽しく暮らしたということです 。この新潟県の「亀に負けた兎」は、単に油断大敵という教訓だけでなく、失敗しても諦めずに努力すれば、再びチャンスが訪れること、そして困難な状況を乗り越えることで名誉を挽回できるという希望を与えてくれる物語と言えるでしょう。

参考URL
  • 亀に負けた兎 – 新潟県の昔話 – 民話の部屋
  • ウサギとカメの、その後のお話し 新潟県の民話 <卯年特集> 福娘童話集

ドロボウを追い出したおばけ:動物たちの恩返し

新潟県に伝わる「ドロボウを追い出したおばけ」という民話は、心優しいお金持ちの旦那さんと、彼に大切に飼われていた動物たちの物語です。この旦那さんは、飼っている猫、馬、犬、鶏を自分の子供のように可愛がっていました。

しかし、ある時悪い人に騙されてしまい、屋敷から田畑まですべてを失ってしまいます。旦那さんが家族と今後のことを相談しているのを猫が聞きつけ、馬小屋にいた馬にこの大変な事態を伝えます。話を聞いた馬は、「それは大変だ。何とかしなくては。犬や鶏も呼んできてくれ」と猫に頼みます。そこで猫は、同じように旦那さんに可愛がられていた犬と鶏も呼び集めました。

犬は「長い間この家で飼われてきたが、一度も叩かれたことがない。いつも頭を撫でてくれた」と感謝の気持ちを語り、鶏も「もう卵を産まなくなったのに、旦那さんはちゃんと餌をくれる」と恩を感じていました。猫も馬も、旦那さんに受けた恩をそれぞれ語り、「私たちも何か旦那さんに恩返しをしたい」と話し合います。すると犬が、「向こうの峠に一軒家があって、泥棒たちが住んでいるというぞ。あいつらを脅かしてお金を取り返すのはどうだろうか?」と提案します。

猫、馬、鶏もこの作戦に賛成し、夜になるのを待って峠の一軒家へ向かいました。こっそり中を覗いてみると、泥棒たちは奪ってきたお金を前に酒盛りをしていました。馬はみんなを集めて、小さな声で作戦を伝えます。「いいな。それじゃいくぞ」馬が障子の前に立つと、その背中に犬が乗り、犬の背中に猫が乗り、さらに猫の背中に鶏が乗りました。そして、一斉に「ヒヒーン」「ワンワン」「ニャーニャー」「コケコッコー」と大きな声で鳴き出したのです。突然の大きな音に驚いた泥棒たちは、「お、お化けだ!」と叫びながら、お金を置いて逃げていきました。こうして、動物たちの機転と恩返しによって、旦那さんは無事にお金を取り戻すことができたということです 。この物語は、動物たちの忠誠心と、普段から動物を大切にすることの重要性を教えてくれます。

参考URL
  • ドロボウを追い出したおばけ 新潟県の民話 <福娘童話集携帯版 日本民話>
  • ドロボウを追い出したおばけ – きょうの日本民話 – 福娘童話集

サルのよめ:大潟区に伝わる異類婚姻譚

新潟県上越市大潟区には、「サルのよめ」という民話が伝わっています。これは、人間と動物が結婚する「異類婚姻譚」と呼ばれる物語の一種です。大潟区の具体的な物語の内容は明らかにされていませんが、一般的に「猿婿入り」と呼ばれる同様の民話は日本各地に存在し、共通するモチーフが見られます。

典型的な「猿婿入り」の物語では、日照りが続き田んぼの水が枯れて困っているお爺さんが、「もし誰かが田んぼに水を引いてくれたら、娘を嫁にやろう」と独り言を言います。すると、どこからともなく猿が現れて田んぼに水を引いてくれます。約束通り、お爺さんは娘を猿の嫁にすることになりますが、多くの場合、三人の娘がいる中で、上の二人は嫌がり、末娘が承諾するという展開になります。

嫁入りした娘は猿と一緒に山奥で暮らしますが、猿の奇妙な風習に戸惑ったり、寂しい思いをしたりすることが多いようです 21。そして、多くの場合、娘は知恵や工夫を使って猿の元から逃げ出すことに成功します。逃げる際に、猿が川に落ちて流されてしまうという結末もよく見られます。猿婿入りの物語は、異質なものとの出会いや関係性、そしてそれを乗り越える人間の知恵を描いていると考えられます。大潟区の「サルのよめ」も、このような猿婿入りの一般的な特徴を備えている可能性が高いと言えるでしょう。水不足という切実な問題が物語の発端となっている点は、農業が盛んな地域ならではの背景を示唆しています。

参考URL
  • 上越市 大潟区の民話

新潟の動物民話が映し出す人と自然の絆

本記事では、新潟県に伝わる五つの動物民話、「真人むじな伝説」、「キツネとカワウソ」、「亀に負けた兎」、「ドロボウを追い出したおばけ」、そして「サルのよめ」について紹介しました。これらの物語は、単なる昔話としてだけでなく、新潟県の人々が自然や動物たちとどのような関係を築き、どのような価値観を大切にしてきたのかを知る上で貴重な手がかりとなります。

「真人むじな伝説」は、自然の力や未知の存在に対する畏敬の念と、それをユーモラスに捉える人々の知恵を伝えています。「キツネとカワウソ」は、人間社会における友情や信頼、そして裏切りといった普遍的なテーマを動物たちの行動を通して表現しています。「亀に負けた兎」の新潟版は、失敗からの立ち直りや、困難に立ち向かう勇気の大切さを教えてくれます。「ドロボウを追い出したおばけ」は、動物たちの忠誠心と、日頃の優しい行いが予期せぬ形で報われることを示唆しています。そして、「サルのよめ」は、異なる文化や価値観を持つものとの関係性、そしてそれを乗り越えるための知恵を描いていると考えられます。

これらの民話に登場する動物たちは、単なる物語の登場人物ではなく、人間の持つ様々な感情や性質を象徴的に表しています。また、物語の舞台となる新潟の豊かな自然は、これらの物語が生まれた土壌であり、地域の人々の生活や文化と深く結びついています。新潟県に伝わる動物民話は、世代を超えて語り継がれることで、地域の文化や精神性を育み、人々の心に深く根付いてきたと言えるでしょう。今後もこれらの民話が語り継がれ、新潟県の豊かな文化遺産として大切にされていくことが期待されます。

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