初めて小千谷市を訪れると、地元の方が必ず(?)する話は「この発電所でJR山手線が動いているんだよ」という話。この発電所とは「JR信濃川発電所」のことです。この記事では「JR信濃川発電所」について紹介します。
信濃川発電所ってどんなところ?
信濃川発電所は、新潟県にあるとっても大切な水力発電所で、十日町市と小千谷市にまたがっています。実はこれ、一つの大きな発電所じゃなくて、千手発電所、小千谷発電所、小千谷第二発電所っていう3つの発電所のことをまとめて呼んでいるんです。これらの発電所は、日本で一番長い川、信濃川の豊かな水を使って電気を作っています。

発電所が二つの市にまたがっているってことは、それだけ広い範囲に施設があるってことですよね。それぞれの地域の人たちとのつながりも、きっと色々あるんでしょうね。
それに、信濃川の一番下流にあるってことは、水を使う最後の砦みたいな役割で、下流に流す水の量とかが環境に与える影響も考えないといけない、ってことなんです。
信濃川発電所はどうやってできたの?

信濃川発電所の建設が始まったのは、1919年の7月に信濃川で水力発電をしよう!っていう計画が決まったのがきっかけなんです。この計画の裏には、鉄道で使う石炭を減らして、電車を走らせるのを増やそうっていう国の考えがあったんですよ。
昔は、電車がたくさん走るようになって、石炭が足りなくなってきたから、安定して安い電気を確保する必要があったんですね。それで、水力発電の開発が進められたのです。
工事は、何回かに分けて少しずつ進められました。最初の工事(1931年〜1939年)では、宮中取水ダムっていうダムを作ったり、最初の水路トンネルを掘ったり、千手発電所っていう発電所の1〜3号機を動かし始めたりしました。この最初の段階で発電が始まったのは、計画がちゃんと進んでいる証拠ですね。
次の工事(1940年代〜1950年代)では、二番目の水路トンネルを作ったり、小千谷発電所を動かし始めたり(1951年)、山本調整池っていう水を貯めておく池を作ったりしました。その後も、もっとたくさんの電気が必要になったから、三回目、四回目の工事でどんどん施設が大きくなっていったんです 。
そして、五回目の工事(1985年〜1990年)では、新しい宮中取水口を作ったり、山本第二調整池っていう二つ目の貯水池を作ったり、小千谷第二発電所を動かし始めたり(1990年)して、今の発電の形になったのです。
それぞれの工事の時には、当時の最新の技術が使われて、建設機械を使ったり、コンクリートの作り方を研究したり、色々な技術的な挑戦があったみたいです。
特に、アースダムっていう土でできたダムを作るのは、地元の気候とかで大変だったみたいですよ。色々な困難を乗り越えて、少しずつ施設が大きくなってきた歴史は、日本の鉄道が電気で動くようになったり、経済が発展したりするのを支えてきたんだなって思いますね。
信濃川発電所ってどれくらいの力があるの?
信濃川発電所は、全部合わせると44万9,000キロワットっていう、すごく大きな力を持った発電所なんです。内訳を見ると、千手発電所が12万キロワット、小千谷発電所が12万3,000キロワット、そして一番大きいのが小千谷第二発電所で、なんと20万6,000キロワットもの力があるんです。
発電所名 | 最大出力 (kW) | 運転開始年月 |
---|---|---|
千手発電所 | 120,000 | 昭和14年11月 |
小千谷発電所 | 123,000 | 昭和26年8月 |
小千谷第二発電所 | 206,000 | 平成2年6月 |
この発電所の力は、JR東日本が使う電気の約4分の1にもなるんですよ。JR東日本が自分で作っている電気の約4割を、この信濃川発電所が担っているって考えると、本当に重要な発電所だってわかりますね 。一年間に作る電気の量は、約14.3億キロワット時にもなるそうです 。
発電に使われる水は、信濃川の宮中取水ダムから取られています。一番多い時には、毎秒317立方メートルもの水を取り込むことができるんです 。
取り込んだ水は、水路トンネルや貯水池を通ってそれぞれの発電所に運ばれて、電気を作るのに使われた後は、放水路からまた信濃川に戻されます。発電の効率を良くしたり、みんながたくさん電気を使う時間帯に対応したりするために、浅河原調整池、山本調整池、山本第二調整池っていういくつかの貯水池が作られています。
これらの貯水池には、たくさんの水を貯めておくことができるので、電気を使う量に合わせて水の出し入れを調整しているんです。特に、朝や夕方の電車がたくさん走る時間に合わせて、貯水したり放水したりしているんですよ。
信濃川発電所のすごいところと、地域とのつながり
信濃川発電所のすごいところは、鉄道会社のJR東日本が持っている唯一の水力発電所だってことなんです 。ここで作られた電気は、地元の上越線だけじゃなくて、東京とかの新幹線や通勤電車など、広い範囲の鉄道を動かすエネルギーになっているんですよ。
地域とのつながりも深いんですよ。発電所の施設の一部を使った「市民の家・小千谷信濃川水力発電館『おぢゃ〜る』」は、地域の人たちが集まって学んだり、交流したり、観光に来た人が楽しんだりする場所になっています。
それに、信濃川の自然環境にも気を配っていて、宮中取水ダムには魚道っていう魚が上流に遡上するための道が作られているんです。魚道観察室からは、その様子を一般の人も見ることができるんですよ。
また地元の漁業協同組合や自治体と一緒に、サケの赤ちゃんを川に放流する活動もしていて、川の環境を守るのに貢献しているんです 。2023年の12月には、地域との連携をもっと強くするために、信濃川地域共創統括室っていう部署もできたみたいで、地域と一緒に発展していこうっていう取り組みがどんどん進んでいるんですね。
まとめ
信濃川発電所は、JR東日本の鉄道事業を支える、とっても大切なエネルギー源なんです。3つの発電所が集まって、大きな力で電気を作り続けています。この発電所ができたのは、日本の鉄道を電気で動かそうっていう国の政策が大きく関わっていて、長い間、安定して電気を供給し続けてきたんですね。地球に優しいクリーンなエネルギーである水力発電は、これからもずっと大切な役割を果たしてくれるでしょう。
「おぢゃ〜る」は、信濃川発電所の愛称じゃなくて、小千谷市とJR東日本が一緒に運営している市民の家・小千谷信濃川水力発電館の愛称です。ここでは、発電所のことを学べるだけじゃなくて、地域の人や観光に来た人が交流できる場所にもなっていて、地域とのつながりを深めるためにすごく重要な役割を果たしています。信濃川発電所と、それに関わる「おぢゃ〜る」は、エネルギーを作る場所と地域社会が、良い関係を築いている素晴らしい例だと思います。