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みんな大好き三角ちまき。新潟の県民食【ちまき】を子供たちと作りました。

2025 2/22
自給農を目指すポレポレ農園レポート
2024年2月4日2025年2月22日
こめむすひ 編集部

2014年に神奈川県から小千谷市の岩沢集落に移住して10年目、せいのうれいと申します。

栄養学を学び、食品メーカーで微生物の培養をし、はたまたNGOのボランティアとしてケニアで子供の支援に関わったり、そのほかにも介護職や事務職や飲食業や、あれやこれやと職を転々としてここにたどり着きました。

現在の本業は(何が本業か分からないのですが、中でも自分が事業主として行っているものは)【ポレポレ工房】という菓子製造業ということになりますでしょうか。お米や地元の素材を生かしたお菓子、オーダーケーキ、時にお弁当やお惣菜なども作っています。

     

たまに料理教室とか。

そのほかにも、農業法人での事務のアルバイト、受託の事務仕事などもしており、いわゆるフリーランス的な働き方です。少し前にこれを、【イナカフリーランス】と名付けてくれた人がありましたが、いい肩書で気に入っています。

その傍ら、畑と田んぼで作物を作るということもしております。

今回は、新潟県の伝統料理の一つ、ちまきをみんなで作ったときのご報告です。

目次

ちまきは【田休み】の食べ物

新潟県の伝統食の一つ、ちまき。

関東に住んでいたころは、【ちまき】と言ったらまず思い浮かぶのは『中華ちまき』でした。茶色い竹の葉に包まれ、鶏肉とかタケノコとかたくさんの具が入ったしょうゆ味のおこわがぎゅっと入って、天心のお店に行くとせいろで蒸されて出てくるアレです。

ここ新潟では、ちまきといえば笹の葉に包まれた【三角ちまき】が一般的なちまきなのです。

笹団子と並んで、お土産屋さんでもよく見られます。この辺りではスーパーでも売られています。

中身はもち米のみ。とてもシンプル。

が、このシンプルな食べ物が実においしいのです。水分をたっぷり吸ったもちもち食感のもち米と、笹の香りがなんとも食欲をそそり、食べだすともう1つもう1つと、ついつい手が止まらなくなるのです。

多くの場合、きなこを付けて食べます。ほかに、砂糖醤油や、しょうが味噌などを付けたりもするようです。いろんな味付けでバリエーションを楽しめるのもこの三角ちまきの魅力でしょうか。

このちまき、昔からの風習では、春からの田植え作業が一段落した7月の初めころ【田休み】といって労をねぎらうためにこしらえた行事食で、女性たちもこのちまき作りをしながらお茶飲みやおしゃべりに花を咲かせ、束の間の休みを楽しんだそうです。

また、笹には抗菌作用があり保存性を高める効果があります。夏に向かうこの時期には大事なことですね。

伝統食って、おいしいだけじゃなくてこうした実用性もきちんと兼ね備えているところが、さすが先人の知恵ですね。また、季節に応じて必要な素材が入手できるようになっている、自然もうまくできているなあと感じます。

材料の笹とすげを山で取ってきます

ちまきを作るにあたり、まずは必要な材料を山で調達してきます。

必要なのは、お米以外に【笹】と【すげ】です。

春が終わって、山の緑も一段と濃さが増してくる6月頃、くるっと丸まった笹の新芽が出始めます。その新芽が開いたときが、取り頃です。

生まれたばかりの若い笹の葉はとてもきれいな緑色で、まるで作り物ではないかと目を疑うほどです。

時間がたつとどんどん育って固くなってしまうので、色鮮やかで柔らかいうちに取っておきます。

だいたい6月の下旬頃までが取り頃のようですが、最近は6月もかなり気温が上がることが増えてるので、良い笹が取れる時期も短くなっている気がします。それに気温が高くなると、外で作業するのもしんどくなりますね。

というわけでなるべく早い時期にとっておきたいものです。

ちまきを結ぶのには【すげ】を使います。すげもちょうどこの時期、山に上がるとそこら中にわさーっと茂っていて無限に取れます。

売り物などで見かけるものは、【い草】が使われていることが多いです。い草の方が丈夫で扱いやすく、確かに見た目もきれいですよね。残念ながら山では取れないので、畳屋さんにお願いして入手します。

すげはちぎれやすいので、作るときには力を加減しなければなりませんが、食べるときにはプチっと切れるのでその方が面倒がないとも言えます。

ちなみに今回はある親子と一緒に笹取りに行ったのですが、桑の実もちょうど食べごろで、一緒に行った女の子はすっかり桑に夢中でした。口の中と口の周りはもちろん真っ黒です(笑)。

桑の実、この辺りでは皆さん『桑いちご』と呼んでいます。

包んで結んでちまきにします

材料が揃ったら、いよいよ作成開始です。今回は親子の皆さんと一緒にワイワイと作りました。

笹とすげは洗って、水を切っておきます。もち米はといで水に一晩浸し、ざるに上げて水を切っておきます。

笹の葉にをくるっと折って円錐形にし、中にもち米を詰めていきます。

コツとしては、お尻の部分に隙間ができてしまうと後でそこからお米がこぼれてしまうので、きゅっと絞って下の部分をしっかりと閉じた状態にしておくことでしょうかね。

(写真は以前、近所のおばあちゃんに教わった時のものです)

そこにもう1枚の葉をふたをするようにかぶせて余った部分も形に添って折り返します。

詳しい手順は、動画などでも出てきますので、興味のある方は検索してみてください。

お米を詰めたら上の余った葉を下に追って三角形にします

そして結んでいくのですが、言葉で説明するのはなかなか難しいです。自分も時々しか作らないので、だいたいいつも思い出しながら作業してる状態です。とりあえず、こんな図を見ながらやってみてもらいます。

大人も子供も苦戦しながらですが、繰り返すうちにだんだん覚えていきますね。

子供たちの集中力、なかなかすごい。

なかなかの頑張りで、ちゃんと形ができるようになりました。よかったよかった。

包み終わったら、沸騰したお湯に入れて1時間ほどゆでます。

きなこも作って、おやつタイム

ゆでてる間に、きなこも作っちゃいます。もちろんポレポレ農園の自家栽培大豆を使います。

まずはフライパンで豆を乾煎りします。

みんなで仲良くコロコロと。時々勢い良すぎてあっちこっちに転がって行ってしまいます。

焦げないように弱火で、仲間で火が十分に通るまでは15分くらいでしょうか。

香ばしい香りがしてきたら、火からおろします。そしてミルサーで粉砕。なかなか激しい音がしますが、子供たちもけっこう楽しそう。

粉状になればきなこの出来上がりです。簡単ですね~。

今回はおはぎも作ったので、このきなこと、あらかじめ作っておいたあんこでおやつタイム。

蒸したもち米は、子供たちにすりこ木でつぶして半殺しにしてもらい、みんなの手で丸めてもらいました。

ちまきもおいしいけど、おはぎもおいしいですよね~。ぱくぱくといくつでも食べちゃいますね。

手作りにきなこが、『香ばしくて甘みがあって美味しい~』と、とっても評判。そしてやっぱり自分たちで手をかけて作ったものは尚更ですね。

そんなこんなしてるうちに、ちまきの茹で上がりです。

作ったちまきは持ち帰り、それぞれのご家庭で楽しんでもらうことにしました。帰った後もお楽しみがあるって、いいですよね。

調べてみると、水の中で保存すると1週間ほどは持つそうです。ご家庭で長期間保存する場合は冷凍しておいて、食べるときにまた茹でたり蒸したりすれば、出来立ての味が楽しめます。

もち米の素材の美味しさと自然の笹の香り。新潟を訪れた際は笹団子だけでなく、ぜひこの三角ちまきも味わっていただけたら嬉しいです。

この記事を書いた人

せいのうれい 半農半X型イナカフリーランス

2014年地域おこし協力隊として移住。任期終了後にポレポレ工房を起業、地元の食材や自家栽培の素材などを使ったお菓子や料理の製造販売を行う傍ら、農業法人でのアルバイト受託仕事やをしながら生計を立てている。なりゆきで畑や田んぼをあてがわれてから野菜や米作りに魅了され、趣味と実益を兼ねて農作業にいそしむ。

自給農を目指すポレポレ農園レポート
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