小千谷市で中山間地域等直接支払制度に取り組む32集落で構成されている「小千谷市広域協定運営委員会」では、この秋に小千谷市で初めての食味コンテスト「おぢや棚田米コンテスト」を開催します!小千谷市からも共催していただくこととなり、市全体で取り組んでいます。
小千谷市の中山間地域等直接支払い制度に参加している農家からエントリー者を募り、「穀粒判別器」「食味分析計」を使った一次審査、公開イベントでの審査委員による「官能検査」を行い、最優秀者1名、優秀者4名を決定します。
<エントリー総数>
60名程度(9月24日時点)
<一次審査>
玄米を「穀粒判別器」「食味分析機」で審査する。食味スコアと整粒値の両方が基準に達した中で、高い数値の検討10品を本審査への進出とする。
<本審査会・表彰式>
- 日時:12月1日(日) 13時~17時
- 場所:ホントカ(小千谷市本町1丁目13-35)
- プログラム:講演 本田義光氏(みなかみ町「水月夜生産組合」 組合長)、食味審査、表彰式)
本サイトでは開催の経過や結果について紹介してまいります。
開催の経緯
開催の経緯は、以下の2点です。
- 穀粒判別器・食味分析計の導入(小千谷市広域協定運営委員会)
- 小千谷市の認証米制度の導入(小千谷市)
広域協定運営員会、そして小千谷市の認証米の取り組みという2つのきっかけで今回のコンテストにつながりました。
1. 穀粒判別器・食味分析計の導入
小千谷市広域協定運営委員会の構成組織の一つである真人北部広域集落協定で、生産するお米の品質向上や販売促進を目的に令和5年度に「穀粒判別器」「食味分析計」を導入しました。
2つの機械は構成員誰もが自由に使えて、自身の米づくりや販売に役立ててもらっています。例えば、株式会社Mt.ファームわかとちでは、以下の写真のように発送するお米それぞれに「食味値」を同封して、自らのお米の美味しさを数値でもアピールしています。
このような取り組みから、小千谷市全体でよりお米の品質向上の取り組みを広げていくために、利用者の間からコンテストのアイデアが提案されました。
両機械の活用については、以下の2つの記事で詳しく紹介しています。
2. 小千谷市の認証米制度の導入(小千谷市)
一方で小千谷市でも、市が事務局を担う「農業活性化協議会」にて、小千谷産のコシヒカリの価値をより高めていくために「認証米制度の導入」が検討されています。
認証米制度とは、外観品質や食味値に一定のハードルを設けて、クリアしたお米を市が認証するというものです。お米のブランド化や産地間競争が激化している中で、全国の多くの自治体で取り入れられている手法です。
#小千谷市 農業活性化協議会の定例会に参加しました。
— 小千谷市農林課 (@AfdOjiya) February 14, 2024
市内の農業者が、小千谷産コシヒカリの維持・発展のため「#認証米 制度の導入」をテーマにワークショップを行い、体制づくり・ブランド化・研修方法について意見交換が行われました。
産地間競争が激しくなる中、さらなる品質向上を目指します。 pic.twitter.com/Lxg7GhWzXc
認証米制度の検討が行われている中で、小千谷市広域協定運営委員会の「棚田米コンテスト」の提案は「認証米制度導入への機運づくりにつながる」と受け入れていただきました。
このように今回実施する棚田米コンテストは、この2つの流れを汲んで実現したのです。
審査の流れ
1. 一次審査(事前審査)
玄米を「穀粒判別器」「食味分析機」で審査する。食味スコアと整粒値の両方が基準に達した中で、高い数値の検討10品を本審査への進出とする。
(本審査通過基準)
- 食味分析器:食味スコア80点以上
- 穀粒判別器:整粒値75%以上
2. 本審査(コンテスト当日審査)
精米を審査員が官能審査を行い、事前審査項目も参考にして、最優秀賞1名、優秀賞4名を決定する。(審査員5名程度を予定)
コンテスト(公開イベント・二次審査)概要
- 日時:12月1日(日) 13時~17時
- 場所:ホントカ(小千谷市本町1丁目13-35)
- プログラム:講演 本田義光氏(みなかみ町「水月夜生産組合」 組合長)、食味審査、表彰式)
主催・共催
主催
中山間地 小千谷市広域協定運営委員会 棚田米コンテスト実行委員会
- 藤巻政一(小千谷市広域協定運営委員会会長)※実行委員長
- 細金剛(真人北部広域集落協定代表)
- 羽鳥正一(真人里地広域集落協定代表)
- 諏訪部幸雄(岩沢・川井広域集落協定代表)
- 目崎謙一(城川広域集落協定代表)
共催
小千谷市
「おぢや棚田米コンテスト」の情報を随時発信していきます
こめむすひでは、一次審査の様子など引き続き「おぢや棚田米コンテスト」 の情報を発信していきます。