「五百川」は福島県本宮市の農家鈴木清和さんが自身の圃場で、他に比べて生育の早い株を見つけたことが始まりです。その株は宮城県古川農業試験場で育種され、新たな極早生品種として2008年に登録出願されました。
「五百川」は一般的なコシヒカリに比べて2~3週間程度収穫が早くできる品種です。食味はコシヒカリと同様に、もっちり・やわらかめで、粒はやや小さいことが特徴です。
福島県で生まれたお米ですが、以下のように現在は東日本で広く栽培されており、最も生産量が多い地域は千葉県です。
- 東北:秋田、宮城、福島
- 関東:千葉、埼玉、山梨
- 北信越:新潟、長野、福井
本記事では、五百川の購入方法・おすすめの購入先、また特徴や誕生の経緯について詳しく解説していきます。
極早生品種「五百川」のおすすめの購入方法・購入先
極早生品種「五百川」は、主に以下の3つの方法で手に入れられます。
- 産地のお米屋さんからネットで購入する
- 農家さんからネットで直接購入する
- ふるさと納税の返礼品で受け取る
一つひとつ見ていきましょう。
1. 産地のお米屋さんからネットで購入する
五百川はそれぞれの産地のお店がインターネットモールで販売しています。こちらでは、おすすめの以下の2つのショップを紹介します。
- 万糧米穀 山梨県(楽天市場)
- うつくしま良品本舗 福島県(楽天市場)
万糧米穀は山梨県甲府市の吉字屋穀店が運営しています。万糧米穀では様々な品種のお米を扱っており、五百川は白米・玄米・無洗米が選べ、量も2・5・20・30kgと4つの商品がラインナップされています。
うつくしま良品本舗は、福島県郡山市の㈱スペースワンが運営しているショップです。福島県産のお米や農産加工品などを豊富に扱っています。五百川は田村市のあぶくま高原から流れる伏流水で栽培したお米が販売されています。
2. 農家さんからネットで直接購入する
産直サイト「食べチョク」を利用すると、農家さんから精米したてのお米を直送してもらえます。
五百川は3軒ほどの農家さんが食べチョクに出品していますが、こちらでは特におすすめの山梨県北斗市の「こぴっと」さんのお米を紹介します。
「こぴっと」さんは、標高700mの高地で減農薬・有機肥料の特別栽培米を栽培している農業生産法人です。田んぼの生物多様性を守ることを重視し「水田環境特A」の認定も受けています。
もちろん味も抜群で、2023年に開催された「第25回 米・食味分析鑑定コンクール国際大会inつなん」で特別優秀賞を受賞するなど、メディアでも頻繁に紹介されています。
次章にて「こぴっと」さんのお米の実食レポートも紹介しているのでぜひご覧ください。
3. ふるさと納税の返礼品で受け取る
五百川のふるさと納税の返礼品としても受け取れます。こちらでは、以下の2市の返礼品を紹介します。
- 山梨県北斗市(楽天ふるさと納税)
- 千葉県鴨川市(楽天ふるさと納税)
山梨県北斗市では「食べチョク」でも紹介した「こぴっと」さんの五百川を取り扱っています。返礼品は2・4・20kgと3つの量で用意されており、寄付金8,000円から受け取り可能です。
千葉県鴨川市では米食味鑑定士が厳選した五百川を返礼品として用意しています。鴨川市は千葉県の中でも美味しいお米がとれる地域として有名です。
大和町(宮城県)、鴨川市(千葉県)、田村市(福島県)、北斗市(山梨県)、山梨市(山梨県)、富士吉田市(山梨県)
極早生品種「五百川」の実食レポート
こちらでは「五百川」を実際に食べてみたレポートを紹介します!お米は食べチョクを利用して「こぴっと」さんの特別栽培米を購入しました。
「こぴっと米」というパッケージがかっこいいです!中にはお米の説明や礼文、稲穂まで入っておりました!
まずはお米の外観を確認。五百川はコシヒカリに比べてやや小粒ということで、実際に比べてみました。以下の写真は左が五百川、右が魚沼産コシヒカリ(長岡市川口産)です。
やや小粒な気はしますが、正直大して変わりないなぁという感じです。炊飯後も特別粒が小さいとはあまり感じませんでした。
通常通りの水の量で、炊飯してみました。味やお米のツヤはコシヒカリと遜色ありませんでした。
口の中に入れた瞬間に甘味が広がり、魚沼産コシヒカリのように濃厚な味や粘りはありませんが、非常においしいお米でした。
コシヒカリ好きな方は、コシヒカリが出回る前の8月下旬から9月上旬ごろは、五百川を試してみても良いですね!
極早生品種「五百川」をもっと詳しく知りたい!味の特徴や開発の経緯を紹介
ここからはもっと五百川について知りたいという方向けに、以下の3点から詳しい解説をしていきたいと思います。
- 味・見た目の特徴
- 誕生の経緯
- 名前の由来
品種の概要は以下の表をご確認ください!
項目 | 内容 |
---|---|
栽培期間 | 極早生 |
来歴 | コシヒカリの突然変異種 |
育種 | 宮城県古川農業試験場 |
品種登録出願 | 2008年3月 |
1. 味・見た目の特徴
味の特徴は、実食レポートで紹介したように、コシヒカリをややあっさりにしたかなくらいです。見た目は、やや小粒と言われていますが、気になるほどに小さいわけではありません。
項目 | 内容 |
---|---|
食味 | もっちり・やわらか |
粒の形 | やや小粒 |
他特徴 | やや飴色 |
2. 誕生の経緯
「五百川」の誕生は2003年に福島県の農家の鈴木清和さんが、自身の栽培するコシヒカリの中に生育が早い株を見つけたことが始まりでした。
この株はコシヒカリの突然変異だったわけですが、その可能性を感じた宮城県古川農業試験場による8年間におよぶ育種を経て、2010年に品種登録されることとなり「五百川」と名付けられました。
その後2011年に山梨県北杜市の農地保有適格法人「(株)こぴっと」が「五百川」の品種育成権者から種苗の利用許諾を受けることになり、2015年には山梨県の産地品種銘柄として登録されました。
3. 名前の由来
「五百川」という名前は、初めに株を発見した鈴木清和さんの地域「福島県本宮市」に同名の川が流れていたことに由来します。
ちなみに福島県本宮市にはJR東北本線「五百川駅」という駅があります。
極早生品種「五百川」をぜひお試しください
ネットショップで購入
ふるさと納税の返礼品