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【風と土の茶の間 vol.1 朔】八丁味噌の国から雪国へ

2025 2/22
風と土の茶の間
2022年10月5日2025年2月22日
こめむすひ 編集部

こんにちは。清野静香と申します。福島県会津生まれ。新潟に引っ越してきてから15年(!!)になります。今回この記事を書くにあたり、新潟に住んだ年数を数えてみたら15年目になるという事実に驚いています。

新潟は山も海も豊かで平地と山地では気温も気候も違います。

あるとき、山の集落のお父さんが言った「山の残雪がうさぎの形になったら種まきをする」という言葉から山の暮らしの季節感に興味を持ちました。日本では古来から月の満ち欠け、地球の自転などを元にしたら暦を使ってきましたが、それが今も活かされていると感じ、季節ごとに変化する自然を見つめる山の暮らしを「暦」という切り口でリサーチしながら山の季節をレポートしたいと思います。

目次

自然と暮らす知恵

田麦山雪まつりボランティア

私は、福島県に生まれましたが、新潟に引越す前は愛知県名古屋市に住んでいました。新潟とのご縁は中越地震がきっかけでした。当時、災害支援NPOのスタッフをしていた私は中越地震後の新潟県川口町に何か応援できることはないかと来たのがはじまりです。

しかし、何か応援するどころか、厳しい自然と暮らす父ちゃん母ちゃん達から教えてもらうことばかりでした。その後、何度も新潟に通いながら新潟に魅了されていき、2008年NPOを退職した後、長岡に住む友人家族から「うち来る?」という誘いに気軽に乗って、仕事も決めずに引っ越してきたのでした。

地震に見舞われた新潟に、何か応援しようと思って来ましたが、そもそも厳しい自然の中で生きている人達の知恵に驚かされます。
「まあ、災害って言うけど、おれたちは、山が深くて雪がいっぺこと降るここで暮らしてるんだんが、元々災害の中で暮らしてるようなもんだ。」その言葉に返す言葉もありませんでした。

一年の内、半年は影響を受ける雪。人間の力では、どうにもならない雪と折り合いをつけて暮らしている父ちゃんの言葉にはシビれました。

私にできることはなんだろう。そんな自問自答が続きました。でも、結局、できることなんてないのかもしれないけど、ただ、そこに一緒にいること。その知恵ある人達と一緒に何かをしてみること。開き直りとも言えますが、そんなふうに思うようになりました。新潟に引っ越してきてから、さらにいろいろな集落にお邪魔することになります。友人が復興支援の仕事をしていたので、集落での企画はどれもこれも楽しそうでまるで昔話の世界を探検しているような気持ちになりました。

15年経った今、相変わらず、私は雪かきも上達しないし、雪が降る前に雪囲いをすることもできません。でも、まだまだこの新潟の面白さに飽きが来ないのです。米と酒が美味しいという圧倒的な魅力もありますが、自分の判断の半分を自然に委ねる感性は雪と暮らすからこそのもの。この新潟で当たり前にやっていることが、後に出会う暦の世界と繋がっていくことになります。

暦のある暮らし

暦のワークショップ

私は生後5ヶ月からアトピーがあり、皮膚科に通いながらずいぶん長く薬を使っていました。でも20年ぐらい前、自分で自然な方法でケアをしたいと思って、薬を使うのをやめたんです。とはいえ、自分を癒すものだったり、症状と折り合いをつけるためのなにかはやっぱり必要で。自然療法やアロマなど、すごくいろいろ試して、いろんな自然の力を借りながらケアをしてきたという経緯があります。

2012年頃、東日本大震災の後、生き方・暮らし方の見直しをする動きが私の周りには多くあったように思います。私自身もそんな流れの中にいて、自然エネルギーのワークショップを運営したり、味噌づくりや草木染めなど、自分で暮らしを創っていく手しごとの場を多く作ってきました。

そんな中で出会ったのが暦の世界。ここでいう暦とは、主に旧暦と言われている明治5年の改暦以前に使われていた太陰太陽暦のこと。ほかにも、地球暦や13の月の暦、マヤ暦など多種多様な暦と出会います。

その課程で、自然には細かいリズムがあることや、それが古くから伝わる暦と結びついていることを知りました。そのなかで「そろそろ立春を迎えるから、身体はこういう感じに変わるかな、じゃあこれを食べよう」とか、そういうふうにして自分の身体と対話しながら自然のものを取り入れたりするライフスタイルに徐々に変化していきました。

暦は太古から伝わるメディア。古びた伝説ではなく、揺れる地球を乗りこなすための今も使える最新のツールだと思うようになりました。

自然に近いところで、いのちのままに生きる

草木染めワークショップ

現在、私はいくつかの仕事をしながら、福島と新潟の2拠点で仕事をしています。肩書きとして「イナカフリーランス」と名乗ることもあります。ざっくり言うと、いろいろな仕事を組み合わせて田舎で生きている人といったところでしょうか。
雇用形態だけでみると、私の仕事の一部はフリーターということもできるかもしれません。

でも、確実に違うのは、自分が主体であること。雇用形態にこだわらず、自分で仕事を選んで組み合わせて、仕事を作っていることです。自分に何ができて、どんな仕事につながっていけるのかを知っていると、仕事を作ることができます。
また、周囲の人がそれを知っていてくれると、私に「こんなことできるだろうか?」とオファーをくれます。そこが自分主体であるということ。

季節に合わせた過ごし方・暮らしかた・働き方を自分で組み合わせていける今のスタイルは、自由さと同時に自分の中の野生を思い出す感じがして、とても気に入っています。

この連載のタイトル「風と土の茶の間」は、風の人と土の人が出会うお茶の間から生まれるエピソードや、風や土が教えてくれる自然の情報を織りまぜながら、この里山で暮らす日々をゆるーくお伝えできたらいいなと思います。揺れる世界をしなやかに乗りこなす感性がこれからもっと必要になる。そのヒントは自然が教えてくれます。

この記事を書いた人

清野静香 野草と暮らしの冒険家

福島県会津生まれ。新潟と福島の2拠点暮らし。新潟県中越地震をきっかけに新潟とのご縁をいただく。中山間集落へ足を運び、交流を重ねるなかでお茶飲みの楽しさと山遊びにハマる。食べられる草がそこらじゅうにある暮らしの豊かさを満喫中。農コミュニティ「ふらっと梅部」では仲間たちと梅の栽培もしている。

風と土の茶の間
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