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新潟県十日町で開催されている「縄文ツアーズ」に参加!国宝『火焔土器』が出土した場所へ、1万年以上前の「縄文の暮らし」に思いを馳せる

2025 2/22
コラム
2024年5月29日2025年2月22日
こめむすひ 編集部

皆さんは「縄文」と聞いて、まずはどんな事をイメージしますか?

気づけばここ数年、私の中の好きなものの一つに「縄文」が不動のものとなり、その話をしたところ、友人からは歴史が好きな「歴女」だったんだね!と言われました。
歴史そのものも気になるのですが、でもそれだけではない縄文人の精神性に惹かれ、縄文人の事を以下のようなイメージで私は受け止めています。

  • 電気もガスも水道もない、便利なものはない時代の中で、身の周りの物を工夫してきた生きていた人々。
  • 日本史の中で一番長く1万年以上も続いた時代。争いごとのなかった平和な時代だと言われており、色々なものをシェアして助け合っていた人々。
  • 日々の暮らしそのものが「生きること」だった時代に、土器や土偶も様々なデザインをアレンジして、アクセサリーなども作っていたクリエイティブでおしゃれな人々。

特に子供を産んで子育てをする中で、縄文人が遠いようで近いような「憧れ」の存在となりました。

特に決定的に心に刻まれている事があるのですが、2018年に東京国立科学博物館で開催された特別展「縄文ー1万年の美の鼓動」を家族で見に行った時の事です。

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東京国立博物館 展示・催し物 展示 平成館(日本の考古・特別展) 特別展「縄文―1万年の美の鼓動」 作品リスト

小さな子供の足形が押された「土版」と呼ばれるものを見て、この子が生まれた時に元気に育つように祈ったものなのか、亡くなった時に、形見として残したのかは想像するしかありませんが、現代の私たちと変わらぬ、同じ気持ちで生きていたのだと感じました。

コロナ禍以前、息子たちの友人家族と数組で計画を立てキャンプに行くことが毎年のお楽しみイベントでした。パパ達は火起こし担当、ママ達が食材の準備をして調理をする。

その傍ら、子供達は伸び伸びと遊んでいて、この小さな「ムラ感」が妙に心地良く、広い空の下でみんなで火を囲むだけで些細な事が忘れられ、一緒にこの場に「共にいる」という幸福感に包まれたことは、縄文人の感覚に何となく近づけたような体験でもありました。

そんな経緯がある中、偶然SNSで見つけた新潟県の十日町市観光協会が企画した「十日町縄文ツアーズ」が目に飛び込み、これは自分の為の企画では?と思い迷わず申し込みをしたのです。

私がツアーで感じた奥深き縄文の世界へご案内致します。

十日町市観光協会 | My trip TOKAM…
十日町縄文ツアーズ | 十日町市観光協会 新潟県十日町市は、縄文土器としては日本で唯一国宝に指定されている「火焔型土器」が出土した地です。縄文の里・十日町市だからこそできる「芸術の根源を縄文にさかのぼっ…
目次

十日町駅から出発、笹山遺跡広場へ向かう

ツアーの集合場所は十日町駅構内にある総合観光案内所。およそ4時間程度のツアーなので都内から新幹線を使って日帰りで参加する事も可能です。私は前泊で実家のあるお隣小千谷市から参加しました。

プライベートで縄文好きの方に出会う事も増えてきましたが、日常会話の延長には出て来ない「縄文」というキーワード。このツアーに参加する方が一体どんな方なのか、その辺りも非常に興味深いところでした。

受付を済ませて、駅の中の奥に続く会議室へ行くと私のような単身参加や、小学生のお子さんと参加されている親子、ご家族、ご夫婦と思われる方など年齢幅も非常に広く何と12名もの参加者がいました。こちらで勾玉のネックレスを首にかけて気分は縄文人!笹山遺跡広場へとバスに乗り込み向かいました。(ネックレスは終了後返却)

バスで駅から10分程度の市街地を抜けて少し先にある笹山遺跡。まだ寒さの残る3月2日に訪れましたが、豪雪地で有名な十日町はそれまで全く雪がなかったにも関わらず、前日に降り積もったおかげでちょうどタイミングよく雪景色が。当時の暮らしを想像させる風景が広がっていました。

縄文時代は紀元前約14,000〜紀元前約800(ないし約500)年と言われていますが、笹山縄文ムラは縄文時代中前葉から後期前葉まで(紀元前約3,400〜2,200年)の約1,200年間存在していた信濃川上流域の典型的な縄文集落です。

復元された竪穴式住居に足を踏み入れると天井が高く広々としています。このような住居でかつて縄文人が実際に暮らしていたかと想像すると、とても不思議な感覚に陥りました。

地面に直径5〜6m、深さ50㎝の穴を掘って底を平らにし、柱を立てて屋根をかけていたそうで、建物の柱の配置と火を焚く石囲炉(いしがこいろ)は発見された状態を元に復元されています。

豊かな自然の恩恵を受けていた縄文人

今回のツアーでの一番のお楽しみ!レプリカの「火焔型土器」で煮炊きしたお鍋。参加者の皆さんと輪になり火を囲んで住居の中でいただきました。炉の周りは薪を燃やし暖かく、この寒い雪国の中で火がどれ程命を繋ぐ重要な物だったのか伝わってきます。

火焔型土器にもオコゲがついていることがあるらしく、食べ物などを入れて煮炊きに使ったことが分かりますが、大変な手間と時間をかけて特別な形の土器を作るには煮炊き以外の特別な理由があったとされる考え方もされています。

「さつまいも」や「ねぎ」などは当時はなかった素材だと思いますが、きのこや鮭など山の恵みに海の恵みに美味しい出汁がたくさん。縄文人は稲作をせずに、野山や海川に植物、魚が豊富な時代でした。

笹山遺跡の裏手には山があり、少し下ると川があり、ムラを構え集落が続いた理由として食物が豊富だったことが伺えます。

縄文食の定番とも言われる「どんぐりクッキー」もいただきましたが、こちらは現代版にアレンジされ、小麦粉や蜂蜜入りで甘くて素朴な味がして美味いおやつでした。どんぐりは豊富だったと思われますが、実を挽いて粉にして混ぜて焼いて、どれだけ時間をかけていたのでしょうか。

国宝である『火焔型土器』が出土した場所

こちらの笹山遺跡は火焔型土器をはじめ、多数国宝に指定された土器が出土しており、中でもNo.1に指定されている土器がどのような形で出土したのか再現されていました。出土した時の様子を学芸員の阿部さんに教えていただきました。

火焔型土器はなんと言ってもその「火」が燃え上がるような力強く情熱的な造形が特色で、縄文を代表するようなこのデザインは私自身も縄文土器の中で一番好きな形です。

笹山遺跡の敷地内には出土した土器を保管している「笹山縄文館」があり、その館内を見学させていただきました。大小様々な土器が大切に保管されていて、土器が身近に感じられ私を含めて一同大興奮です。

阿部さんや他の学芸員の方に土器の事に関する質問を直接聞けたり、何と!貴重な土器を持たせてもらえました。まさにドキドキ。土の重み、手作りの温もり、「遥か昔」の縄文人が作ったものを「今」手にしている感動を味わえました。

この土地の縄文文化を感じられる 「十日町市博物館」

ツアーの締めくくりとなるのが2020年に新築移転したばかりの「十日町市博物館」です。建物自体も素晴らしく、正面の外壁は火焔型土器の文様を表現したデザインになっていて、縄文好きにはたまらない建物です。

こちらも学芸員の阿部さん(先程とは別の方)による特別解説付きでツアーの参加者の貸切という贅沢な時間を過ごしました。

入ってすぐのところに展示されていたのが先程の笹山遺跡で出土した国宝の「火焔型土器」。こちらは指定のNo.1とNo.6が入れ替わりで展示されています。

堂々とした迫力。圧巻の存在感です。

その他にも笹山遺跡で出土した様々な形状の土器が展示されています。縄文時代は一万年以上続き、時代によっても形が変化しています。信濃川上流域は、世界最古級の土器が作られ始めた頃の遺跡が密集する地であり、デザインの移り変わりを比較するのも面白いかもしれません。

ちなみに信濃川沿いに津南十日町エリアから長岡を通り日本海に向かって流れる新潟市に向かう街道は「信濃川火焔街道」と呼ばれ、多くの資料館や博物館などが点在しています。

(深鉢型土器 縄文時代中期 国宝/指定番号56)
(深鉢型土器 縄文時代中期 国宝/指定番号49)

土器は自分のアイデンティティを示すもの

阿部さんのお話によると、「土器は地域間交流をする事で色々なデザインが混じり合い変化をしていった。土器はアイデンティティの拠り所であり、このコミュニティに入っているという事を示すとても重要なもの」だったそう。

その土地の集落の仲間と作り、同じ土器を作るという事が大切であって個人の創作ではなく、どこからやってきたのか?という事が分かる自分の出身を示す「目印」でもあったそうです。

最盛期の火焔型土器は新潟県の津南や十日町から長岡市にかけて信濃川上流から中流の地域に集中し、この地域には大規模な集落が集中していたそうです。

海外の古代文明も大きな川(水源)と文明が切っても切り離せなかったように、豊かな水や森や大地の土壌があったからこそ、人が定住し、ムラが続きこの地域特有の火焔型土器が生まれた事が今回とてもよく知ることができました。

縄文の人々から現代の私たちが受け取るもの

氷河期時代が終わり日本が温暖な気候に変わった事により、現在のような山や森、川や海ができて四季が巡り始めた事により植物を採取できたり、木の実などを食べる小動物を狩猟して命を繋いだ縄文人。

縄文人というと、原始的などこか遠い人のようなイメージもありますが、私たちにとっての遥か昔のご先祖様でありながら、少なからずそのDNAが私たちにも受け継がれていると思っています。

採取したものを干したり乾燥させたり燻したり限られた食材をどのように無駄にせず長期保存して冬を越していくのか。スマホもデータも何もない時代に頭をフル稼働して五感を研ぎ澄ませて生きてきた人々。

自分の中にたくさんのデータベースを蓄積させて、みんなが「生きる達人」だったのだと思います。私たちがSDGsとして持続可能な未来に掲げている事のほとんどが縄文時代は当たり前に行われていたんだと思います。

特に命の尊さ、生まれて生きられる事が当たり前でなかった時代だからこそ霊性が高く霊的なものと結びつき、生きている尊さを毎日実感していたのではないでしょうか。

私の育った新潟で地域性と結びついて縄文時代に暮らしが安定し、発展していった事。この土地特有の火焔型土器が、なぜ自分の心を掴むものなのか。無意識的に越後の何かシンボルを表すようで、更に自分の中でも特別な存在になりました。

十日町市博物館では縄文ファンにはたまらない縄文グッズもたくさん!お土産コーナーで販売していて本当にどれも欲しいものばかりで心が踊りっぱなしでした。新潟にお立ち寄りの際には、この土地によって育まれた縄文の歴史に触れてみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

山本由佳

小千谷市出身、埼玉県在住。自宅の近くにあるコミュニティカフェで働いています。大学在学中広告を作る仕事に憧れコピーライターを目指し、地域情報誌の編集者として働いていていた経験もあります。子供が生まれ帰省する度に故郷の素晴らしさに気づき、山、海、お米、野菜、美味しい水、好きなものが詰まっている新潟ともう少し関わり合いながら生活していきたいと考えています。

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