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天と地と生きものが混ざりあう-万燈場(まんどば)地区での米作りと「MANDOBA」のお酒

2025 2/22
コラム 日本酒【unsui行脚】
2024年10月8日2025年2月22日
こめむすひ 編集部

こんにちは、unsu/i(うんすい)です。
10年ほど前から日本酒を好きになり、原料であるお米のことをもっと知りたいと農業のお手伝いをしたり、日本酒について細々と学んだり(主に晩酌。。)しています。

今春、田植えのお手伝いをした際、友人宅で「MANDOBA」という日本酒をいただきました。そのお酒には【芽出】(めだし)という名前が書いてあり、口に含むとピチピチと微かな発泡が気持ちよく身体に染み渡り、やさしい甘みと心地よい余韻がとても印象に残りました。田植えが無事に終わった後にぴったりのネーミングなこともあり、その夜はそのお酒と友人と、とても幸せな時間を過ごしました。

今回はありがたいご縁をいただき、この「MANDOBA」の酒米がつくられた田んぼを見せていただくため、上越市安塚区へ行ってきました!

目次

9月中旬は稲刈りシーズンまっただなか!

上越市安塚区は市街地から40分ほどの距離にあり、十日町市や、長野県につながる山側に位置しています。酷暑の日々を過ぎ、朝晩の涼しい風に、こころとからだがほっとしはじめた9月の半ば。雲はダイナミックに流線を描き、隙間から覗く青色の空はさわやかなグラデーションを映しています。遠くまで広がる田んぼは、黄金色。刈り取り直前の田んぼと稲刈り後の田んぼ割合は6:4くらいでしょうか‥そんな豊かな里山の景色を楽しみながら待ち合わせ場所へ到着!

私がいただいたお酒「MANDOBA」の酒米は、天候に恵まれ、ちょうどお伺いした前日に刈り取りが終わったとの事でした。この日は、酒米の乾燥作業と飯米の刈り取り準備で慌ただしいさなかでしたが快く迎え入れてくださいました。
お話を伺ったのはデザイン会社U・STYLEのディレクターである松浦裕馬さん。松浦さんのルーツであるこの土地へ新潟市から通いながら5年目の無農薬の米作りに取り組んでいらっしゃいます。

デザイン会社 U・STYLE

地域の魅力を見つめ直し、あたらしい価値を生み出し続ける新潟市のデザイン会社。
10年目を迎えた「潟マルシェ」運営をはじめ、さまざまなプロダクトのブランディングに取り組まれています。
https://u-style-niigata.com/

「万燈場」(まんどば)地区の田んぼへ

松浦さんの車に乗せてもらい、田んぼに向かいます。はじめてお酒を飲んだ時から気になっていた「万燈場」。耳に残る不思議な名前です・・

安塚区には、由緒ある専敬寺というお寺があります。鎌倉時代、この地にゆかりを持った親鸞聖人の影響で浄土真宗に改宗した際、改宗前の器物や経文をこちらの地区周辺に埋蔵したことから、この呼び名がついたとの事。住所として登録されているわけではなく、地元の方たちの間での呼び名なのだそうです。

松浦さんは、細く急な坂とワインディングを普通車ですいすいと上っていきました。(それにしても中山間地の田んぼは農道が細い!ここをおおきな農機も走るんだよなあ、と思うといつも驚き&感心のひと言!)

万燈場の田んぼに到着。標高はそこまで高くないそうですが、遠くの山なみや棚田がよく見え、気持ちよい風が流れています。3つの田んぼと、その周りには水の流れる道とため池があります。里山田んぼのこのコンパクトな配置が、様々な生態系を生むそうです。時にはかもしかなどの動物が登場することも。

田んぼをぐるりと囲む背の低いロープは、いのしし避けのソーラー式電気柵です。いのししが水場を求めて田んぼに入ると作物を荒らされるだけではなく、独特の獣のにおいがお米についてしまうため、里山の田畑では近年よく見られるようになりました。

自然の恵みを活かすー栽培方法ー

このあたりは太古の地殻変動により、豊かな自然に恵まれ、日本有数の豪雪地帯でもあります。地すべり地帯の地質や緩い傾斜を生かした棚田での稲作がさかんです。

土を触ると固い石が出てきました。泥岩といって豊かな栄養を含んだ地層の産物です。さらに粘土質の形状で、田んぼにとても向いているのだそうです。

栽培方法についてもお聞きしました。自然の恵みを生かした作り方なのはもちろん、わたしが興味を持ったのは冬場の湛水(たんすい)。雪が降る前に有機物を撒いて田んぼに水を溜めておき、冬の間、微生物が土を細かくトロトロに分解してくれるのだそう。この冬水(ふゆみず)田んぼ、雑草の発芽や害虫の発生を抑制して、地力を高める効果があるのだそうです。

米づくりへのこだわり 〜微生物や生態系の力を活かす土づくりから〜

引用元:MANDOBA HP

こちらに足を踏み入れたとき、木々や、土や、田んぼの周りに生える植物などのにおいが風の中で混ざり合って、MANDOBAのお酒を飲んだ時と同じような心地よさを感じたのでした。わたしは万燈場のおいしい空気を思いっきり吸いこみました。。笑

自然の恵みを活かすー雪室施設ー

そして田んぼ見学のあとは雪だるま物産館にある雪室施設を案内していただきました。

古くからの生活の知恵である雪室。自然の冷蔵庫として、お米や野菜、お酒が貯蔵されていました。長期間の保管だけでなく、熟成させる効果があり、おいしさの向上としても一役買っているのだそう。

わたしの想像では、貯蔵させたいものの上にどんどん雪を積んでいくイメージでしたが、こちらの施設では冷たい空気を循環させる対流式の構造でした。雪を片側に高く積み上げ、反対側には貯蔵物を置いていました。

雪だるま物産館
地域のおいしいものや、U・STYLEのプロダクトである「里山ボタニカル」の製品が販売されています。予約すれば雪室を見学することもできます。

ちょっとだけ農作業のおてつだい

今年の田んぼは、水の調整のタイミングが難しかったそうで、コナギという植物がたくさん発生してしまいとても苦労したそうです。そんなコナギを写真のようにコップに生けて見せてくださいました(笑)

鑑賞する分にはきれいなんですが米作りにおいては天敵なのです。。

こちらは倉庫で見せていただいた、春の田植え後の秘密兵器・除草機です!

一畳分くらいの大きさの板の片面には、足がたくさん付いています。水を張った田んぼにこちらを浮かせ、電動モーターで引っ張ると、育つ前の雑草をこそぎ取ることができます。(画像は木製の初号機。軽量化された2代目は反対側に置いてあり、プールで使うビート板のような素材に軽量化されていました。)SNSではじめてこちらを拝見したとき、なんか面白そう~と興味を持っていたので、実際に拝見できてうれしかったです(笑)次回はこちらを実際に使っているところが見てみたいです!!

この日は天気が良く午後からコシヒカリの稲刈りを行なうことになり、わたしも少しだけ農作業のおてつだいをさせていただきました。

今回は話を伺った松浦さんがコンバインで稲刈りを行う様子。
「毎年、天候は全く違うし、いつも新しい問題が起きる。経験を基にお米が出来たという実感がまだ無いし、もしかしたらこれからも無いのかもしれないけれど、ていねいに考え、学びながらとにかく続けて行きたい」と仰っていました。毎日毎日を積み重ねて行くという、淡々とした姿勢を見せていただいた気がしました。

合間には、稲刈り後の田んぼにもみ殻をまく作業を。

お天気次第で作業タイミングをどんどん変えて行く。密に連携をとり、どの作業が合間に入ってきたとしてもいつでも対応できるようにしておく。段取りの大切さは酒造りともよく似ているなあと思いました。

里山のくらしを大切に取り上げデザインする

MANDOBAのお酒は、地元の方が代々守ってきた土地と歴史・呼び名といった文化までも大切に取り上げ、「お米をつくり、お酒を醸す」というつながりと循環を意識した仕組みをていねいに作られていることを知りました。

今年の夏に販売された、にごり酒【出穂】(しゅっすい)をいただきました。

里山に吹くここちよい風のような、さわやかな風味と、MANDOBAの特徴であるやさしい余韻がきちんと表現されています。2度の火入れ(加熱処理)により、開栓後もゆっくり、じっくりとお酒をたのしむことができます。(お召し上がりいただく際の温度帯で変化をつけるのもおすすめです!)ホームページやSNSで、万燈場の景色やお米作りの様子をご覧いただきながら、季節によって楽しめる5種類のMANDOBAのお酒をぜひいちど体験していただきたいと思います。

MANDOBA HP

日本酒【MANDOBA】ー自然のめぐりが醸す酒
https://mandoba.official.ec/

里山ボタニカル

U-STYLEさんはお酒のほかにも
地域の恵みを様々な製品にされています。
どれも本当においしくて、くらしのそばに置いておきたいものがたくさん。!

この記事を書いた人

unsu/i (うんすい) 日本酒をおすすめしたいひと

20代→日本酒というプロダクトに興味を持ち新潟酒の陣に行くも全く飲めずイカトンビとビールで乾杯(完敗)。30代→ある日突然日本酒が飲めるようになり、涙の酒の陣デビュー。日本酒による良いご縁に導かれ県外の酒蔵にて酒造りを経験。40代→新潟に戻り稲作農家をお手伝いしながら、日本酒の研究(という名の晩酌)に勤しむ

コラム 日本酒【unsui行脚】
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