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新潟県小千谷市の棚田の姿！日本農業遺産に認定された「東山地区」を紹介

2024年4月16日2024年9月27日

アベタクミ

小千谷市は「錦鯉の発祥の地」や「闘牛」で知られた山間部の地域です。以下の地図のように、信濃川から長岡市山古志・魚沼方面に抜けていく国道291号沿いに、主に集落が形成されています。

「地理院地図Globe」（国土地理院）をもとにこめむすひ編集部作成

この記事では、東山地区の棚田を地形や文化と合わせて紹介します。

目次

日本農業遺産にも認定された山間部・豪雪地帯の農の営み

ひひ冬季間は2mを超える雪が降り積もる豪雪地帯ですが、雪解け水や横井戸などの水を活かして、田んぼの用水や錦鯉の池の水として活用してきました。

2017年には、東山地域の山間部豪雪地帯での農業の営みが「雪の恵みを活かした稲作・養鯉システム」として、長岡市山古志地域とともに日本農業遺産に認定されています。

日本農業遺産認定のポイントとしては、以下の3点があげられています。

日本農業遺産認定のポイント

錦鯉の発祥の地であり、育種や品質の高い錦鯉の生産技術が発展した地でもある。現在も世界で行われている錦鯉育種に用いる原種の供給地であり、世界的に見ても独自性の面で確固たる地位を築いていると考えられる。
中山間地で水を確保するための、マキの協働作業による湧水や横井戸、雪溶け水の利用や、冬期湛水、渇水時に養鯉用の水を稲作にまわす仕組みなどの、当地の環境に適応した伝統的で独特な技術や知見は、高いレジリエンスを有する。
1年を通じ谷地に棚田と棚池が入り組んで並ぶランドスケープは特有のものである。

引用：日本農業遺産に認定「雪の恵みを活かした稲作・養鯉システム」 – 小千谷市ホームページ

東山の山の深さを動画で紹介！

東山地区の棚田や棚池は、山間部にわずかにある平らな場所を切り開いて作られてきました。平地のように広い面積の農地がまとまっているわけではありません。

そのことから1か所の田んぼに行くにも、うねうねとした道を軽トラで上がったり下がったりしながら進むしかありません。私が国道291号から、東山地区の中でももっとも行くのが難しい田んぼへ行った際の動画を撮影したので紹介したいと思います。

スタート・ゴール地点は、以下の地図のとおりです。

「地理院地図Globe」（国土地理院）をもとにこめむすひ編集部作成

数倍速でまとめた動画がこちらです。1分30秒ほどになっているのでぜひご覧ください！

なお、興味本位では絶対に行かないようにお願いいたします。山道に慣れていない方が行くと、崖からの転落や側溝へにタイヤを落とすなどの事故に合う確率が高いです。もう一度言います、絶対に行かないでください。

東山・朝日集落の棚田

朝日集落は、標高341mの朝日山のふもとにある集落です。先ほどの動画を撮影した集落ですね。朝日山は、戊辰戦争で、西軍と長岡藩の激しい戦闘のあった場所としても有名です。

地形で見ると、以下の地図のような感じです。戦の要所になった理由がなんとなくわかりますよね。

「地理院地図Globe」（国土地理院）をもとにこめむすひ編集部作成

棚田の写真はあんまりいいものがなかったので、、とりあえずこれでご勘弁を。もっといい写真撮れたら差し替えますね。

東山・首沢集落の棚田

次に、首沢集落をご紹介します。こちらは、朝日山と国道291号を挟んで対面にある「金倉山」のふもとにある集落です。金倉山は小千谷市で最も高い標高581mの山です。

「地理院地図Globe」（国土地理院）をもとにこめむすひ編集部作成

首沢集落には「新助」という農家民宿があります。地のものをものすごい多くの小鉢で出してくれる民宿で有名です。新助さんはものすごく立派な「はさ架け」をすることことでも知られています。

残念、はさにかけた写真がありませんでした、、

首沢集落も細いうねうねとした道を上がっていくと、開けた本当に気持ちの良い景色を楽しめる場所です。

東山・塩谷集落の棚田

そして、東山地区の中でもちょっと離れた場所にあるのが「塩谷集落」です。以下の地形図を見ると、他の集落とは山で隔てられており、塩谷トンネルを抜けるとちょっとした盆地のようになっています。

現場に行くと全然盆地のような感じはしませんが、、

「地理院地図Globe」（国土地理院）をもとにこめむすひ編集部作成

こちらの写真は、塩谷集落を対岸から撮影したものです。本当に少しでも平らなところがあれば田んぼにしてきたんだなということがよくわかりますね。

東山へは「牛の角突き」の開催日にぜひ訪れてみてください！

引用：牛の角突き（小千谷・山古志）｜にいがた観光ナビ

東山地区に行ってみたいという方は、5月～11月まで毎月第一日曜日に開催されている「牛の角突き」の際に訪れてみてはいかがでしょうか？

「牛の角突き」開催日には、直売所で新鮮な野菜を手に入れられるなど東山地区をより楽しめるでしょう。詳しい開催日程は、以下のリンクから確認してみてください。

牛の角突き – 小千谷市ホームページ

小千谷市のお米は「ネットでの購入」や「ふるさと納税の返礼品」でゲットできます！

小千谷市は信濃川沿いに平らな農地が広がっている一方で、東山地区のように山間部にも多くの田んぼが点在しています。山間部のお米は、きれいな山水で作られているため本当においしいですよ！

小千谷市の「お米」「へぎそば」「日本酒」等は「ふるさと納税の返礼品」で受け取れます。自己負担2,000円でお得にお米が手に入るふるさと納税をぜひご活用ください。

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この記事を書いた人

アベタクミ

こめむすひの編集責任者。新潟県新潟市生まれ、現在長岡市の旧川口町在住。川口町は魚沼産コシヒカリの産地です。お隣、小千谷市の中山間地域等直接支払い制度の事務局をやりつつ、農業研修生の受け入れなど田んぼ周りにお仕事をしています。自分も人が敬遠する田んぼを1反ばかり耕作しています。