玄米を炊く際の水加減は1.77倍・白米は1.42倍!混ぜて炊くときの目安も紹介!

栄養価が高い玄米を普段の食事に取り入れてみたいけれど、「どうやって炊けばいいのかわからない」とお悩みの方は多いのではないでしょうか。

また、炊いてはみたものの「玄米がボソボソになってしまう」「白米と比べて食べづらく感じる」ということもありますよね。

実は玄米に限らず、白米などのお米を美味しく炊くためは「水加減」がとても大事です。今回は、炊飯器で玄米や白米を炊く際の最適な水加減や、玄米だけでは食べにくい場合に白米と混ぜて炊く方法をご紹介します。

玄米と白米の水加減の違い

炊飯時の水の量は、玄米が水1.77倍の、白米が1.42倍です。玄米はロウ層に覆われているため、白米以上に多くの水を吸収させる必要があります。

1~3合を炊く際の水の量は、以下の図を参考にしみてください。

玄米と白米の水加減

以下の写真、玄米2合(300g)に1.77倍の531gの水を入れた際のものです。

玄米の水の量

炊飯器に玄米モードがある場合は、目盛りに合わせて水を入れれば問題ありません。上の写真で測った玄米と水をそのまま炊飯器に入れましたが、玄米2合の目盛りとぴったりあっています。

 

玄米の炊き方のポイント

玄米を炊く場合には、いくつか気をつけるべきことがあります。難しいことではないので、慣れれば意外と簡単に炊くことができるようになります。

白米よりも強く研ぐ

玄米は白米とは違い、ロウ層と呼ばれる膜がお米の周りについています。玄米がパサパサしていまう原因は、ロウ層によってお米に水が浸透しないためです。

玄米は強く研ぐことによって、ロウ層に傷をつけて水を浸透させやすくなります。ザルを使って、こすりつけるように研ぐと良いでしょう。

玄米研ぎ方

6時間程度浸漬する

玄米の浸漬時間は、白米より長くとりましょう。前述した通り、玄米は硬く食物繊維も多く含まれるため、水を含むのに白米よりも時間がかかってしまいます。

玄米を白米用のモードで炊く場合は、冷蔵庫で一晩(6時間以上)浸漬しましょう。

白米と玄米を混ぜて炊く5つのポイント

玄米に苦手意識がある、食べ慣れていないという方には、まずは白米と玄米を混ぜて炊いてみる方法もあります。

玄米の独特の風味や食感も、白米と混ぜるとそこまで主張が強くならないのでおすすめです。

白米と玄米を混ぜて炊くポイント

白米と玄米の割合は2:1がおすすめ

白米と玄米を混ぜる比率の王道は、白米2に対し玄米が1の割合です。玄米の主張が強すぎることなく、玄米の風味や食感を味わえます。

白米感覚で食べるのであれば、白米5に対して玄米が1という割合でもいいでしょう。玄米の風味や食感は独特なので、まずは白米が多めの方が食べやすいです。

白米と玄米の割合 基本は「2:1」 白米感覚で食べるなら「5:1」

玄米に慣れてきたら、求める食感によって比率を変えてみるといいでしょう。その際に玄米の割合が多くなる場合には、水加減や浸漬時間を工夫する必要があります。

混ぜる割合に合わせて洗米する

基本的に白米と玄米を混ぜる場合の洗米方法は、混ぜる割合が多い方のやり方に合わせます。

お米の性質を考慮するならば別々に洗米することがベストですが、その分手間がかかるので割合が多い方に合わせた洗米方法でも問題はありません。

水加減は白米の目盛り+おおさじ1~2杯

玄米と白米を混ぜて炊く場合、白米だけの時よりもやや多めに水を入れる必要があります。

目安としては、玄米1合につき、白米の目盛り+大さじ1〜2杯(15~30g)水を入れるといいでしょう。それよりも水を若干多めに入れると、白米は少々水分が多めになるものの全体的にはふっくらとした仕上がりになります。

水加減は 玄米1合に対して 白米の目盛り+おおさじ1~2杯(15~30g)

2時間程度は浸漬する

玄米が少ない場合は、白米のみの時よりも若干長めの2時間くらいの浸漬時間でよいでしょう。

ただし冬場はお米に水が吸収されにくいので、少し長めに浸漬時間をとってください。お米が吸収できる水分量は決まっているため、浸漬しすぎることに問題はありません。

ふっくら美味しく炊き上げるためにも、しっかりと浸漬時間をとるようにしてください。

「白米モード」で炊飯する

玄米と白米を混ぜて炊く場合は、普段使っている炊飯器の白米モードで炊飯しましょう。白米モードで炊くことで、玄米独特のプチプチ食感が生まれるので、白米との食感の違いを楽しむことができます。

白米と玄米を美味しく炊いて食べよう!

私たちが普段何気なく食べている白米や玄米にも、おいしく炊くためのコツがあります。
今回は白米や玄米、白米と玄米を混ぜて炊く場合の洗米方法や水加減、浸漬方法などをご紹介しました。

意外と知らなかったポイントも多かったのではないでしょうか。簡単なように見えて奥深いお米の炊き方のコツを普段の炊飯に取り入れて、よりおいしくお米を味わっていきましょう。