1人暮らしの米の量

家族で暮らしているとお米の消費が激しく、30kg以上の米俵を買う家庭も多いでしょう。

しかし、一人暮らしで同じ量を買ってしまうと、食べきれずに腐らせてしまう可能性があります。

今回は、1か月に消費するお米の量を踏まえて、一人暮らしの方に最適な購入量を紹介します。

一人暮らしに合ったお米の保存方法や炊き方もあわせて解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

一人暮らしでお米は何キロ必要?

一人暮らしでお米は何キロ必要?

一人暮らしの食事でお米を無駄にしないためには、最適な購入量を知る必要があります。

一人暮らしでお米は何キロ必要か、農林水産省のデータを元に計算した量をチェックしていきましょう。

1か月の消費量は約4.8kg(1日2杯の場合)

1人が1か月で消費するお米の量は、約4.8kgといわれています。このうち、家庭内消費が約3.3kg、外食などでの消費が約1.5kgです。

参考:農林水産省「米の消費動向」

ちなみに、1合(150g)のお米を炊くと茶碗2杯分のお米(300g)になります。お米を1日茶碗2杯食べる場合、5kgのお米は約33日で消費できる計算です。

その他おおよその消費日数は、次の表を参考にしてみてください。

1キロ 2キロ 5キロ 10キロ
1日0.5合(1杯分) 13日 27日 67日 133日
1日1合(2杯分) 7日 13日 33日 66日
1日1.5合(3杯分) 4日 9日 22日 44日

もちろん、1回に食べる量やおかわりの量によっては、この限りではありません。

ベストな購入量は5kg

お米は基本的に、「精米日から1か月以内に食べきれる量」を購入します。それ以上時間が経つと、お米が劣化してしまうからです。

先ほどの表を踏まえると、1日2~3食お米を食べる場合に1ヶ月で食べきれる量は「5kg」です。

一年を通して劣化する前に食べきれる量を購入したい場合は、5kgを目安にするとよいでしょう。

一人暮らしに米びつはいらない?ベストな保存方法とは

一人暮らしに米びつはいらない?ベストな保存方法とは

お米を無駄にしないためには、保存方法にも気を配ることが大切です。

そこで、おすすめの保存場所や保存容器を紹介します。

保存場所は高温多湿を避ける

お米の保存で怖いのが、カビの発生です。

カビは気温が25度前後、かつ湿度が80%以上の場所で発生しやすいといわれています。逆に言えば、お米の最適な保存場所は気温が5~15度、湿度が70%以下のところです。

とくに、冷蔵庫の野菜室はその環境に合致しています。また、床下収納や日陰が多い部屋なども比較的カビが発生しにくいでしょう。

保存容器は密閉性の高いものを

お米の保存といえば、米びつです。しかし、米びつは大容量タイプが多く、一人暮らしにはあまり向いていません。

先ほど紹介した冷蔵庫での保存方法なら、タッパーやジップロックなど密閉性の高い容器がおすすめです。

その中でも、ペットボトルは縦置きできるため、省スペースで保管できます。一人暮らしの炊飯量にあわせて、少量ずつお米を取り出せる点も大きなメリットです。

一人暮らしは無洗米やパックご飯のほうが楽?

一人暮らしは無洗米やパックご飯のほうが楽?

一人暮らしをしている方の中には、仕事や勉学が忙しかったり、通勤・通学時間が長かったりする方も多いでしょう。

疲れがたまり、お米を炊くことすら面倒に感じるときもあるのではないでしょうか。

そのようなときは、無洗米やパックご飯がおすすめです。それぞれのメリット・デメリットを比較した上で、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。

毎回炊くなら無洗米がおすすめ

「毎回、炊きたてのごはんが食べたい」という方には、無洗米がおすすめです。値段は割高にはなるものの、味は普通米とほとんど変わりありません。

ちなみに、数回分をまとめて炊く場合は、普通米のほうがコスパがよい傾向にあります。

時短と節約、どちらを重視するかにあわせて使用するお米を選ぶとよいでしょう。

時短を極めるならパックご飯

パックご飯はレンチンだけで食べられるため、炊飯する時間が惜しいときだけでなく、炊飯器のスイッチを押し忘れたときにも便利です。

「パックご飯はまずい」という声もありますが、これは容器の密封に使用されている接着剤がおもな原因です。レンチン後に器を移し替えると、それほど気になりません。

また、パックご飯には無添加の商品もあります。添加物が気になる方は、無添加のパックご飯を選ぶのもひとつの方法です。

一人暮らしにおすすめなお米の炊き方

一人暮らしにおすすめなお米の炊き方

お米は炊飯器だけでなく、鍋や電子レンジでも炊けます。では、一人暮らしのように1回で炊く量が少ない場合は、どのような方法がよいのでしょうか。

以下は、おもな炊き方とそれぞれの特徴をまとめた表です。

火加減 炊飯

時間

電気代 その他
炊飯器
普通

必要なし

約1時間

とくに保温
タイマー機能が便利
少量だとお米の味が落ちることも
圧力鍋
好みによる

目が離せない

約15分

ガス
水分多めの炊きあがり
お米がやや灰色になることも
土鍋
おいしい

目を離せない

約30分

ガス
一人分を炊きやすい
茶碗によそわずに食べられるデザインのものも
電子レンジ
好みによる

必要なし

約15分

炊飯時間分かかる

以上を踏まえると、炊く準備をできるだけ省きたい方は、炊飯器や電子レンジがおすすめです。時短を極めたい方は、圧力鍋もよいでしょう。

土鍋はやや時間がかかり、火加減も必要です。しかし、もっちりとおいしく炊けるため、味や食感を重視したい方にぴったりといえます。

一人暮らしはお米の買う量と保存方法に気をつけよう

一人暮らしはお米の買う量と保存方法に気をつけよう

一人暮らしでは、家族暮らしよりもお米の消費量は少ない傾向にあります。一度に多くのお米を買いすぎると、食べきる前に劣化してしまいかねません。

最後までおいしく食べるためにも、一人暮らしの方はお米の購入量と保存方法に気をつけていきましょう。