「あさゆき」は、青森県オリジナルの低アミロース米です。低アミロース米は、粘りが強く冷めても固くならず美味しいことが特徴です。
青森県ではかつて「ねばりゆき」という低アミロース米がありましたが、その年の気候によって品質が安定しなかったことから「あさゆき」が開発されました。
生産量が少なく、購入できる方法も限られていますが、ぜひ試してみて欲しい美味しいお米です。本記事では「あさゆき」の購入方法や特徴について詳しく解説していきます。
青森の低アミロース米「あさゆき」の購入方法
「あさゆき」は、あまり多く出回っているお米ではありません。購入するには、以下の3つの方法があります。
- インターネットモールで購入する
- お米屋さん・セレクトショップのECサイト
- ふるさと納税の返礼品で受け取る
一つひとつ見ていきましょう。
1. インターネットモールで購入する
インターネットモールでは、amazonでのみ購入可能です(2024年10月時点)。amazonに出品をしているのは、青森市の農業生産法人「粋生農園」です。
「粋生農園」では、八甲田の豊かなブナの森で育まれた清流で生産されたお米「八甲田天匠米」として販売しています。
2. お米屋さん・セレクトショップのECサイト
インターネットモールへの出品はありませんが、以下のお米屋さんやセレクトショップのECサイトで購入することも可能です。
- KOMEKUUTO(米、食うと。)
- ススノブ
「KOMEKUUTO」は、青森県三沢市の株式会社PEBORA(ペボラ)が運営するECサイトです。「KOMEKUUTO」ではamazonと同様に「粋生農園」のあさゆきを購入できます。
「スズノブ」は、メディア等に良く出演されている五つ星お米マイスターの西島豊造さんのお米屋さんです。田舎館村で生産された農薬・化学肥料5割減のあさゆきの購入が可能です。
3. ふるさと納税の返礼品で受け取る
「あさゆき」をふるさと納税の返礼品としている自治体は、以下の2市です(2024年10月時点)。
- つがる市
- 青森市
つがる市ではあさゆきを「つがる雪舞」というネーミングで返礼品にしています。特別栽培米の2kg1袋となっています。
青森市の返礼品は粋生農園の「天匠米」です。量は2・5kgの2種で、返礼品になっています。
青森の低アミロース米「あさゆき」をもっと詳しく知りたい!味の特徴や開発の経緯を紹介
ここからは「あさゆき」についてもっと詳しく知りたい方に向けて、その特徴について詳しく解説していきます。
- 味・見た目の特徴
- 開発の経緯
- 名前の由来
品種の概要は以下の表をご確認ください!
項目 | 内容 |
---|---|
栽培期間 | 中生 |
来歴 | 相624×相612 |
育種 | 地方独立行政法人青森県産業技術センター |
出願公表 | 2015年9月 |
1. 味・見た目の特徴
「あさゆき」は、アミロース含有率10%程度と低い「低アミロース米」です。低アミロース米は、一般的なお米に比べて粘りが強いことが特徴です。
「あさゆき」は粘りが強く、やわらかいため、冷めてもおいしいと評判です。見た目は淡く白濁していることが特徴です。
項目 | 特徴 |
---|---|
食味 | もっちり・やわらか |
他特徴 | 淡く白濁している |
2. 開発の経緯
青森県の低アミロース品種としては、これまで「ねばりゆき」というお米がありました。しかし「ねばりゆき」はその年の気象条件によって、アミロース含有率が安定しないため、変動幅の小さい品種として「あさゆき」が開発されました。
以下のグラフは青森県産業技術センター発行の「青森農研フラッシュ」から引用した、平均気温に対するアミロース含有率を表したものです。
「ねばりゆき」は平均気温によって、アミロース含有率が10%以上変動することがわかります。一方で「あさゆき」の変動は数%です。
このように「あさゆき」は、安定した品質を確保できるため、青森県の低アミロース米としての地位を確保することとなりました。
3. 名前の由来
「あさゆき」の名前の由来は「白濁したお米の色」と「青森の雪景色」から来ています。
お米の外観が淡く白濁し、 冬の早朝にうっすらと降り 積もった雪のイメージ
引用:青森農研フラッシュ
青森の低アミロース米「あさゆき」をぜひお試しください
「あさゆき」は販売量の少ない、希少な低アミロース米です。購入方法は限らていますが、興味のある方はぜひ一度お試しください。
ネットショップで購入
ふるさと納税の返礼品