「銀河のしずく」は、農家待望の岩手県オリジナル品種として2015年に誕生し、2018年に品種登録されました。品種登録の2018年以降は毎年「特A」評価を受けるなど、その食味の良さや外観の美しさが評判です。
この記事では、岩手県の米農家の誇りとも言える「銀河のしずく」の特徴や購入方法について紹介します。
項目 | 内容 |
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栽培期間 | 中生 |
来歴 | 奥羽400号×北陸208号 |
育種 | 岩手県農業研究センター |
品種登録日 | 2018年3月 |
「銀河のしずく」の特徴
特徴を、以下の3点から解説します
- 開発の背景
- 品種特性
- 味・見た目
一つひとつ見ていきましょう!
1. 背景
岩手県では、2015年まで作付けの80%を「あきたこまち」と「ひとめぼれ」が占めていました。岩手県の米農家の中では「岩手で米を作るからには、他県品種ではなく岩手オリジナルの品種を、胸を張って作りたい」との思いがあったと言います。
また「あきたこまち」はおいしいお米であるものの耐冷性や耐病性に課題があり、岩手県オリジナル品種の「どんぴしゃり」は栽培しやすいものの食味が劣る欠点があり、栽培しやすくおいしいお米を開発が望まれていた状況もありました。
2. 品種特性
「銀河のしずく」は、耐冷性や耐病性に強い「奥羽400号」とコシヒカリと同等の食味を持つ「北陸208号」を交配して作られた品種です。
開発過程では、2,000を超える個体から有望なもののみを選抜し、さらに食味試験を行い、理想のお米を追求しました。2012年~2014年の栽培試験が行われ、栽培適応性・食味共に最も評価が高かった、県中央部が栽培適地とされました。
今後、県中央部にて「ひとめぼれ」や「あきたこまち」から、計画的に転換をはかり、栽培適地の約50%で「銀河のしずく」を栽培していく予定です。
生産は栽培マニュアルや栽培研究会の基準を遵守し、品質を安定させる工夫がされています。
「銀河のしずく」の産地紹介は、岩手県が作成した動画がわかりやすいです。こちらもぜひご覧ください。
2. 名前の由来
「銀河のしずく」という名称は、応募総数8,168点の中から選考委員によって12点にしぼられ、当時の達増拓也知事が決定しました。
「銀河」は、キラキラと光る星空のように、お米一粒一粒の輝きをイメージしています。また「銀河」は「銀河鉄道の夜」で知られる岩手の詩人宮沢賢治を連想させる点から、岩手県をイメージさせる言葉としても最適でした。
そして「しずく」は、つや、白さなど、銀河のしずくの特性を表現しています。
2. 味・見た目
銀河のしずくの特徴は、まずつやつやと輝き、透き通るような白さの見た目です。以下の岩手県農業研究センターが「岩手県産ひとめぼれ」との白さの違いを調査したデータでは、その際立つ白さが証明されています。
味は甘すぎず、さっぱりとしています。ほどよい粘りがあり、口の中で噛むたびに程よい甘さが広がります。甘味は冷めても変わらないことが特徴で、お弁当屋おにぎりにも最適です。
以下の表は、岩手県農業研究センターが行った「五ツ星お米マイスターによる評価」です。
銀河のしずくのおいしさや外観の美しさは、専門家からもお墨付きをもらっているのです。
項目 | 内容 |
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食味 | さっぱり、ほどよい粘り |
粒の形 | 大きい |
他特徴 | 透き通るような白さ |
「銀河のしずく」のインターネットでの購入方法
銀河のしずくは、ネットでも広く購入できます。値段は、標準的からやや高いと言えます。
項目 | 内容 |
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ネット販売価格 | 2,500~3,500円/5kg |
ふるさと納税額 | 9,000~10,000円/5kg |
ふるさと納税では、盛岡市、紫波町、雫石町、遠野市、一関市、滝沢市、大船渡市、奥州市、矢巾町などで返礼品といして準備されています。
ネットショップで購入
ふるさと納税の返礼品
「銀河のしずく」をぜひお試しください
銀河のしずくは、デビューした2018年以来毎年「特A」評価を受けている、岩手自慢のオリジナル品種です。透き通るように白い外観の美しさ、さっぱりとした食べやすさをぜひお試しください。