「ひゃくまん穀」は、石川県のトップブランド米として2017年にデビューしました。厚みのある大粒のお米で、粒はしっかりしているのに粘り気のある食べごたえのあるお米です。
炊飯後時間がたっても、硬さや粘り気が大きく変化しないことがデータでも実証されているため、お弁当やおにぎりにも最適なお米と言えます。
収穫の遅い晩生の品種であるため、おおむね10月ごろから店頭やインターネットで購入できるようになります。
本記事で「ひゃくまん穀」のおすすめの購入先や特徴について詳しく解説していきます。実食レポートもあるので、ぜひ最後までご覧ください。
石川県のトップブランド米「ひゃくまん穀」のおすすめの購入方法・購入先
「ひゃくまん穀」は、主に以下の3つの方法で手に入れられます。
- インターネットモールで購入する
- 農家さんからネットで直接購入する
- ふるさと納税の返礼品で受け取る
なお、ひゃくまん穀の公式パッケージには「赤」と「白」があります。公式的な説明は見つけられなかったのですが、楽天市場の商品を確認すると「赤=白米」「白=無洗米」というパッケージの違いがあるようです。
白米
無洗米
1. インターネットモールで購入する
ひゃくまん穀は、大手インターネットモールで豊富な商品ラインナップがあります。中でも、以下の2つのお米の専門店のショップからの購入がおすすめです。
- エフエーのお米(楽天市場)
- お米くらぶ(楽天市場)
「エフエーのお米」は、石川県金沢市のお米をはじめとした食料品販売のお店です。「エフエーのお米」では、金沢北部山間地で栽培されたお米のみを扱っています。
「お米くらぶ」は兵庫県にある全国のお米を扱っている専門店です。ひゃくまん穀は「白米」と「無洗米」の2種類で、それぞれ5・10kgの量で販売されています。
各インターネットモールでは豊富にひゃくまん穀の出品があるので、自身に合うものをぜひ探してみてください。
2. 農家さんからネットで直接購入する
産直サイト「食べチョク」を使うと、農家さんから直接お米を購入可能です。ひゃくまん穀のとりあつかは少ないですが、津幡町の「かさの郷(かさのごう)」という山間部でお米を栽培している農家さんのお米が出品されています。
「かさの郷」はひゃくまん穀のデビュー初期から栽培を続けているため、安定して高い品質を維持できる技術を持つ農家さんです。
また環境に配慮した米づくりにこだわっており、農薬の使用量を通常の半分以下にし、動物性・植物性をバランス良く配合した有機肥料でお米を育てています。
食べチョクでの検索は以下からどうぞ。
3. ふるさと納税の返礼品で受け取る
ふるさと納税では、7市町程度が返礼品として用意しています。中でも商品ラインナップの豊富さや定期便対応など点から、以下の市町がおすすめです。
- 輪島市
- 志賀町
輪島市では「4・5・10kg」という3つのランナップに加えて、それぞれ「白米」「無洗米」いずれかでの受け取りが可能です。またふるさと納税は、2024年1月の能登半島地震の復興に役立てられます。
志賀町では「5kg×6回」「10kg×6回」と2パターンの定期便での受け取りが可能です。またコシヒカリ・ミルキークイーンとの食べ比べセットも用意されています。
輪島市、宝達志水町、羽咋市、志賀町、能登町、珠洲市、能美市
他の自治体の返礼品は以下から探し見て下さい!
石川県のトップブランド米「ひゃくまん穀」の実食レポート
それでは実際に「ひゃくまん穀」を購入して、食べてみたのでレポートいたします!食べチョクを利用して「かさの郷」さんの「ひゃくまん穀」を購入させていただきました。
以下の写真のように公式パッケージではありませんが、センスの良いかっこいいイラストのクラフト紙袋で届きました(もちろん段ボール箱に入って、、)。
まずはどの程度大粒なのか、家にあった魚沼産コシヒカリと比較してみました。左が「ひゃくまん穀」、右が「コシヒカリ」です。明らかに「ひゃくまん穀」が大きいですね。写真ではわかりにくいですが、なんだか肉厚です。
早速通常通りの水で炊飯してみたのですが、炊き上がったお米にしゃもじを入れると、なんだか重厚感があります。粒がしっかりしていて、かつ粘り気があるので、しゃもじがグっと入って抜けにくいような感じです。
口に入れると、すぐに口の中に甘味が広がります。正直かなり美味しいお米だと思いました。何かこの重量感はクセになる食べごたえです。
石川県のトップブランド米「ひゃくまん穀」をもっと詳しく知りたい!味の特徴や開発の経緯を紹介
ここからは「ひゃくまん穀」をもっと詳しく知りたい方に向けて、その特徴について詳しく解説していきます。
- 味・見た目の特徴
- 開発の経緯
- 名前の由来
品種の概要は以下の表をご確認ください!
項目 | 内容 |
---|---|
栽培期間 | 晩生 |
来歴 | (母)北陸211号×(父)能登ひかり(石川8号) |
育種 | 石川県農林総合研究センター |
品種登録日 | 2017年2月 |
1. 味・見た目の特徴
ひゃくまん穀の食味は「もっちり・しっかり」系です。粒がしっかりしている場合にはあっさり系が多いため希少な食味のお米と言えます。
また近年の新品種の多くで冷めても美味しいということを売りにしているお米はが多いですが、ひゃくまん穀も以下のデータが示すように、時間の経過を経ても硬さ・粘り共に変化が小さくなっています。
見た目の特徴は、粒が大きいことです。以下のとおりコシヒカリに比べて重さ1.2倍、粒の長さが1.1倍です。長さもありますが、全体的に丸々した見た目に感じます。
項目 | 内容 |
---|---|
食味 | もっちり・しっかり |
粒の形 | 大粒 |
2. 開発の経緯
ひゃくまん穀の開発に至った背景には「経営規模の拡大による収穫期の分散」と「石川県オリジナルのブランド化の必要性」という2つの理由がありました。
経営規模の拡大による収穫期の分散
耕作者の高齢化により、田んぼは少数の担い手への集積が進んでいました。少数で多くの田んぼを耕作する場合に課題となるのは、収穫期の集中です。例えば、コシヒカリのみを栽培していると、収穫期が集中するためどうしても刈り遅れの田んぼが出てきてしまいます。
そこでコシヒカリとは収穫期のずれる品種を開発することで、収穫期の分散を図ることが求められていました。ひゃくまん穀は、以下の図表のとおりコシヒカリよりも収穫期が2週間ほど遅いため、分散化は成功したと言えます。
石川県のブランド米の必要性
石川県にはこれまでコシヒカリのほか、2001年にデビューした「ゆめみづほ」や「能登ひかり」といったオリジナルブランド米がありました。
しかし「ゆめみづほ」や「能登ひかり」は消費者からの高い認知や高価格帯での取引が行われるまでには至っておりません。そこで新たに高付加価値のオリジナルブランド米を開発する機運が高まったのです。
ブランド米づくりには消費者へのPRだけでなく、高品質のお米の生産が求められます。ひゃくまん穀は「各地域版の栽培マニュアルの作成」「生産者組織『ひゃくまん穀』生産者部会の立ち上げ」など品質の確保や生産拡大に向けた取り組みが2017年からスタートしています。
3. 名前の由来
ひゃくまん穀の名前の由来は、石川県のイメージである江戸時代の加賀藩の石高100万石「加賀百万石」から来ています。
石川県のトップブランド米「ひゃくまん穀」をぜひお試しください
「ひゃくまん穀」は、肉厚大粒の食べ応えのあるお米です。粒がしっかりしていながら、粘り気もあるお米はなかなか希少ではないでしょうか。また食べてみたことがない方はぜひ一度お試しを!
ネットショップで購入
ふるさと納税の返礼品