「青天の霹靂」は、青森県では初めて食味ランキングで「特A」を獲得したお米です。青森県は寒冷地であるためコシヒカリなど全国ブランドのお米の栽培は難しく、良食味米の「青天の霹靂」は県民が待ち望んだ品種と言えます。
食味はあっさりとしており、お米の硬さはしっかり目。一口で強い甘味があるというよりは、口のなかで徐々に甘さが広がっていくお米です。「青天の霹靂」の美味しさはデビュー直後から全国で評価されており、センスの良いパッケージとともに広く普及しています。
この記事では「青天の霹靂」のおすすめの購入先や特徴、開発の経緯まで詳しく解説していきます。ぜひ最後までお読みください!
青森県のトップブランド米「青天の霹靂」のおすすめの購入方法・購入先
「青天の霹靂」は、主に以下の3つの方法で手に入れられます。
- 産地のお米屋さんからネットで購入する
- 農家さんからネットで直接購入する
- ふるさと納税の返礼品で受け取る
それぞれの購入方法で出品されているお米などに特徴がありますので、一つひとつ確認してみてください。
1. 産地のショップからネットで購入する
青天の霹靂は、各種インターネットモールで購入できます。数多くの出品がありますが、産地直送でお米を送ってもらえる青森のショップの利用がおすすめです。
楽天市場では、七戸町の「E-zakkokumai」さん、弘前市の「赤石農園」さんが青天の霹靂を出品しています。
「E-zakkokumai」さんは、お米や雑穀のほか、青森県の特産品を販売しているショップです。青天の霹靂は精米で5・10・20kgのラインナップで販売されています。
「赤石農園」さんは、弘前市でお米やリンゴの生産をしている法人です。青天の霹靂は精米だけでなく、玄米での販売もあります。
その他各種インターネットモールでは多数の出品があるので、自身に合うお米を探してみてください。
2. 農家さんからネットで直接購入する
産直サイト「食べチョク」を利用すると、農家さんからこだわりのお米を直接購入できます。青天の霹靂を出品している主な農家さんは、楽天市場にも出品している「赤石農園」さん、弘前市の「ミウラファーム津軽」さんです。
「赤石農園」さんは楽天市場にも出品していますが、食べチョクの方がやや安価に購入できます。
「ミウラファーム津軽」さんは農家さんには珍しい「パックごはん」を出品しています。使っているお米は農薬50%減、化学肥料不使用のこだわりのお米です。
食べチョクへの出品は常に変動しているので、以下から直接食べチョクのサイトで確認してみてください。
3. ふるさと納税の返礼品で受け取る
青天の霹靂は、ふるさと納税の返礼品としても受け取れます。以下の「五所川原市」「藤崎町」では、食べ比べセットやペットボトルパッケージなど様々な商品をラインナップしています。
五所川原市の返礼品は「青天の霹靂とつがるロマンの食べ比べセット」「2合のお米が入ったペットボトル」があります。また藤崎町もペットボトルパッケージの「青森米3種食べ比べセット」が用意されています。
ペットボトルパッケージは冷蔵庫での保管がしやすいため、自宅で炊いてごはんを食べる頻度がそれほど多くない方におすすめですね。
五所川原市、角田市、青森市、藤崎町
その他、時期によって多数の自治体が返礼品として出品しているので、ぜひ以下から確認してみてください。
青森県のトップブランド米「青天の霹靂」をもっと詳しく知りたい!味の特徴や開発の経緯を紹介
「青天の霹靂」は2015年に品種出願公表されたお米です。こちらでは「青天の霹靂」の特徴を以下の5点から解説します。
- 味・見た目の特徴
- 開発の経緯
- 生産地
- 生産・出荷基準
- 名前の由来
品種の概要は以下の表をご確認ください!
項目 | 内容 |
---|---|
栽培期間 | 中生 |
来歴 | F1×青系158号 |
育種 | 青森県産業技術センター農林総合研究所 |
品種出願公表 | 2015年3月 |
1. 味・見た目の特徴
青天の霹靂は、やや大粒でしっかりとした硬さのお米です。甘すぎない「あっさり系」で、口の中で甘さが広がっていく品種と言えます。
公式サイトでは「粘りとキレのバランスがいい。上品な甘みの残る味わいです。」と紹介されています。
項目 | 内容 |
---|---|
食味 | あっさり・しっかり |
粒の形 | 大きい |
2. 開発の経緯
「青天の霹靂」の開発は、全国的な良食味米の競争がきっかけとなり2012年にスタートしました。
青森県ではそれまで、良食味として評価の高かった「つがるロマン」や業務用米として安定的な需要のあった「まっしぐら」が県内作付面積の96.2%を占めていました(2015年)。しかし北海道の「ななつぼし」や「ゆめぴりか」が食味ランキングの最高評価「特A」を獲得するなど、相対的に青森県産米の評価が低下することが危惧されていたのです。
青森県は低温の影響が強いため、単に良食味のお米を開発するだけでは十分ではありません。「出穂期が8月上旬」「耐冷性が強い」「耐病性が強い」の3つが揃うことが絶対条件です。
青森県産業技術センター農林総合研究所では、開発が始まった段階で既に複数の「つがるロマン」を超える食味が期待できるであろう品種が複数ありました。そこで2012年から試験栽培を行いながら、品種を選抜する作業からスタートできました。
その中で最終的に選ばれたのが、のちの「青天の霹靂」となる「青系187号」でした。「青系187号」は「ひとめぼれ」を祖先に持つ品種で、食味の高さはもちろんですが「つがるロマン」より収量は落ちるものの、倒伏耐性や病気の耐性も高く育てやすいことが特徴です。
「青天の霹靂」の名称は2014年に公募で集まった案から選ばれました。そして同年、参考品種という位置づけながら食味ランキングで「特A」を獲得し、期待通りの食味が客観的に評価されることとなりました。
3. 生産地
青天の霹靂の生産地は、以下の表のとおりに厳密に定められています。
地域 | 市町村 |
---|---|
津軽中央 | 弘前市(旧岩木町は、旧弘前市に接する平坦部に限る)、平川市(旧碇ヶ関村を除く)、大鰐町(旧弘前市に接する平坦部に限る)、田舎館村、板柳町 |
津軽西北 | つがる市(旧車力村を除く)、五所川原市(旧市浦村を除く)、鶴田町、青森市(旧浪岡町を除く)、鰺ヶ沢町、深浦町 |
生産地は青森県の西側に位置する「津軽西北」「津軽中央」エリアに限定されています。津軽地方と言えば「りんご」が有名ですが、美味しいお米のとれる地域として知られています。
4. 栽培・出荷基準
青天の霹靂は、以下の「栽培基準」「出荷基準」の両方を満たしたお米が「基準達成米」として販売されます。「未達成米」とは明確に区分されて販売されることが特徴です。
<栽培基準>
- 土壌診断に基づく土壌改良
- 農薬使用回数(成分):通常の2分の1以内
- 種子更新率:100%
- 栽培管理記録の記帳
<出荷基準>
- 玄米タンパク質含有率の基準:水分15%換算 6.4%以下 (乾物換算で7.5%以下)
- 農産物検査法に基づく検査等級:1等及び2等
5. 名前の由来
青天の霹靂の名前の由来は、以下の3つの言葉を組み合わせた造語です。
- 青=青森
- 天=遥かに広がる北の空
- 霹靂=稲妻
「晴れわたった空に、突如として現れる稲妻のような、鮮烈な存在になりたい」という強い思いが込められています。
また特徴的なパッケージデザインは「空がパカッと割れて「青天の霹靂」が飛び出してきた様子」を表現。お米の美味しさが天の四隅に広がっている様子を表しています。
青森県のトップブランド米「青天の霹靂」をぜひお試しください
「青天の霹靂」は、青森県が待ちに待った良食味のトップブランド米です。まだ食べたことがないという方は、ぜひ一度お試しください!
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ふるさと納税の返礼品