日本一早い新米として話題の沖縄県石垣島産の「ちゅらひかり」の特徴や購入方法を紹介します。
私が「ちゅらひかり」というお米を知ったのは、購読している「三代目小池精米店」さんの公式LINEアカウントで紹介されていたことがきっかけです。
「日本一早い新米食べたい!」ということで、早速「小池精米店」さんから購入させていただき、実食会を行いました。
食べていただいた皆さんの生の声をお届けしますので、日本一早い新米「ちゅらひかり」に興味があるという方は、ぜひ参考にしてみてください。
沖縄県石垣島産「ちゅらひかり」の特徴
まずは基礎知識として「ちゅらひかり」とは、どんなお米なのか紹介したいと思います。
- 名前の由来
- ルーツ
- 新米の時期
- 沖縄で栽培されているお米
それぞれ詳しく見ていきましょう!
1. 名前の由来
ちゅらひかりは、美しく輝くという言葉を表現した名前です。「ちゅら」という言葉は、沖縄っぽい言葉だなと想いましたが、まさにその通り沖縄の言葉で「美しい」の意味とのことなのだそうです。
2. ルーツ
ちゅらひかりは「ひとめぼれ」と「奥羽388号」を交配した品種です。2004年に農研機構で育成されました。
「ひとめぼれ」は「コシヒカリ」と「初星」を交配させた品種です。そのため、ちゅらひかりの元々のルールは、コシヒカリと言えます。ちなみに、沖縄で最も生産量の多い品種は「ひとめぼれ」です。
稲の代表的な病気である「いもち病」に強い品種として育成されました。減農薬、無農薬栽培向きであることが特徴です。
3. 新米の時期
ちゅらひかりは、なんと2月に植えて、6月に刈ります!本州ではとても考えられませんね。2月なんて新潟の田んぼは、一面雪に覆われている時期ですね。。
「でーじまーさん南ぬ米 日本一早い石垣新米ファンクラブ」さんのFacebookには、6月に稲刈りをしている様子が上がっています。
石垣島の気温とはどんだけ高いのかと、新潟県の長岡観測所の気温を比較したのが下のグラフです。
田植え時期の気温は、石垣島が19.1度(2月)、新潟(5~6月)が10.8~20.5度です。20度前後くらいで田植えという点では同じでしょうか。
4. 沖縄で栽培されているお米
品種 | 生産量(トン) |
---|---|
ちゅらひかり | 168 |
ひとめぼれ | 1,207 |
ミルキーサマー | 37 |
もともと東北のお米が沖縄で栽培されているなんて、ちょっと変な感じではありますね。その理由は、台風が多い沖縄で栽培するには、背が低くて倒れにくい「ひとめぼれ」が適していたということのようです。
沖縄県石垣島産「ちゅらひかり」の購入方法
「ちゅらひかり」は、全国に広く出回っているお米ではありません。しかしインターネットでは、複数の購入方法があるので紹介いたします。
- お米の専門店「小池精米店」さんから購入する
- インターネットモール・産直サイトで購入する
- ふるさと納税の返礼品として受け取る
一つひとつ見ていきましょう。
1. お米の専門店「小池精米店」さんから購入する
「ちゅらひかり」は東京都渋谷にある「小池精米店」さんのオンラインショップから購入できます。今回の実食でも、小池精米店さんから購入させてもらいました。
購入先 | 有限会社 小池精米店(東京都渋谷区神宮前6-14-17) |
---|---|
商品名 | 石垣島産ちゅらひかり(令和4年産) |
生産者 | 山七(沖縄県石垣島) |
値段 | 5kg 3,500円(税込み) |
ECサイトでは、こちらのお米は次のように紹介されています。
沖縄県石垣島で栽培される、日本で最も早く出荷される新米です。沖縄県では「ひとめぼれ」も栽培されていますが、小池は沖縄らしさが名前ににじみ出ている「ちゅらひかり」推しです。弊社は「でーじまーさん南ぬ米 日本一早い石垣新米ファンクラブ」の一員として、産地と直接やり取りして仕入れています。
実は生産者は那覇市で米屋を営んでおり、自分の生まれ故郷の石垣島に何か恩返しを…ということで稲作を始めた人たちです。弊社はそのチャレンジ精神に惹かれ応援しています。日本一早い新米、是非ご賞味下さい。
引用:小池精米店
届いたお米はこちら、新米そして精米したてのきれいなお米です。
2. インターネットモール・産直サイトで購入する
インターネットモールではamazonと楽天市場にて、産直サイトでは食べチョクで「信州ファーム荻原」さんが生産した「ちゅらひかり」を購入できます。
「なぜ、、信州?」と思った方も多いでしょう。私も思いました。なんと信州ファームさんでは石垣島で田んぼを借りて「ちゅらひかり」を栽培し、玄米にしてものを長野県に運んでいるそうです。なんとなんとびっくりです。
3. ふるさと納税の返礼品として受け取る
ふるさと納税では、石垣島産ではありませんが「伊平屋村(いへやむら)」産のちゅらひかりが返礼品として手に入ります。
ちゅらひかりを実食するにあたって、沖縄のご飯のお供も取り寄せました。お米って、お米だけで食べることはほとんどなく、おかずと一緒に食べるものですよね。
今回準備したのはこちらの「豚肉みそ」と「沖縄の海塩」の2種類。
豚肉味噌は、沖縄県糸満市にある赤マルソウさんの「沖縄豚肉みそ」です。「所さんのお届けモノです!」でも紹介されたことがあるという人気の商品。
色々と調べると、沖縄のご飯のお供と言えば「油みそ」なんだそうです。油みそとは「豚肉または魚」と「砂糖」を油で炒めたもの。こちらの商品以外にも、調べると色々出てきます。
お塩は「沖縄の海塩 ぬちまーす」です。ご飯と言えば「塩でしょ!」ということで調べると出てきたのがこちらの宮城島の海水100%の塩。一般の塩に比べると、塩分が25%も低く、ミネラルが21種類も含まれているそうですよ。
購入はこちらから↓
沖縄県石垣島産「ちゅらひかり」の実食
ここからは、ちゅらひかりを実食レポートを紹介します。
ちゅらひかりの実食は、小千谷市若栃集落にある古民家民宿おっこの木の併設施設「蔵BAR」の交流会の中で行わせてもらいました。
本日の参加者は5名。こちら後ほど紹介します。ちなみに、実食会に参加いただいた皆さんには、先入観を持たずに食べてもらうため、これらの情報はほとんど伏せて食べていただきました。
1. ちゅらひかりを実食する人「米(コメ)ンテーター」
今回は、阿部を含めて、5人で「ちゅらひかり」をいただきました。ちゅらひかりを食べて、コメントしてもらうということで、彼らを「米(コメ)ンテーター」と名付けました。
今回の「米(コメ)ンテーター」を簡単にご紹介します。
- アベタクミ
この記事書いている人 - にしはたよしとし
埼玉県春日部市出身、現在小千谷市若栃集落在住。40代男性。普段食べているお米は「酵素玄米」です。 - つくる
魚沼産コシヒカリの産地である小千谷市若栃集落で生まれ育ち、「生まれてからずっと魚沼産コシヒカリ」を食べてきた40代男性。 - unsu/i(うんすい)
酒好きが興じて、酒蔵に勤めたり、お米作ったりしている女性。「酒米」を普通のご飯として食うらしい(まじか!)。 - 松尾翔馬
新潟工科大学4年制。新潟県五泉市出身。こめむすひのライターをしてくれるということで、前日に誘われ、急遽参戦。
2. ちゅらひかりの炊飯
ちゅらひかりの炊き方ですが、小池精米店さんに直接「おすすめの炊き方があれば教えてください!」とお聞きしました。
すると「新米だからといって特に水を控える必要はありません」との回答をいただきました。一般的には、新米は水分が多いので、水を少なめにするといいと言われていますよね。
炊飯は2回行い、一回目は「通常モード」で、二回目「早炊きモード」で炊きました。お米は3合、洗米したあと、アドバイスう通り炊飯器の目盛り通りの水の量でセットしました。
3. ちゅらひかりの実食
いよいよ実食です。前置き長過ぎました、、すいません。
炊飯器の「ピピー」という炊きあがり音から5分ほど、我慢の焦らし(蒸らし)タイムを取ってから炊飯器を開けると。
新米で、精米したてというのもあってかすごくいい香りがします。香りは、コシヒカリと大きく違わないかなというところです。
各自茶碗によそって実食タイムです。まずは白米のまま食します。クンクンといい臭いを堪能してから、見た目もチェックします。「香りはすごいしっかり感じれます」とうんすいさん。「すごく色つやがきれい」という声は、皆さんから上がりました。
一口食べると、皆「さっぱりしてるねぇ」との評価。「さっぱりしてるけど、甘みはしっかりある、後引かない感じ」とつくるさん。にしはたさんは「甘みがすっと消えていくというか、だから何にでも合いそう」とのコメント。
皆さんの表情は、はっきり「驚き」でした。何に驚いたかと言えば「沖縄のお米こんなに美味しいんだ!」ということです。ええ、新潟県民のおごりなんですが、南国のお米が美味しいというイメージがどうしてもなかったのですね。
しかし、はっきりと「沖縄の米うまいな…」という驚きが場を包みました。
「最初の甘み、香りはコシヒカリと同じ感じ」と言ううんすいさん。「コシヒカリは甘さが口の中に残るんだけど、これは後引かないのがいいですよね」と魚沼産コシヒカリを40年食べ続けたつくるさんがコメントします。
続いて「沖縄の海塩 ぬちまーす」をご飯に振って食べてみました。この塩、すごくサラサラした海の砂みたいな塩です。普段使っている塩とは、見た目からして全く違う!
しかし食べてみると、そんな爽やかなイメージとは逆に「かなり強い味」がします。いっぱいかけるとすごくしょっぱくなってしまうので要注意。なんと、塩にもカルチャーショック。
続いて「沖縄豚肉みそ」をご飯にオンします。こちらは打って変わって「甘み」の強い肉みそでした。ご飯に甘いの乗せるのが「いける人」と「いけない人」で好みが変わる感じですね。
ご飯の上に甘いものをのせのは人によって好みの分かれるところ。私はいける人です。甘すぎるのがちょっと苦手な方は、下の写真のように、何かで一包みするといいかもしれませんね。
「沖縄豚肉みそ」のおすすめの食べ方は「卵かけご飯」に入れることです!こちら「沖縄豚肉みそ」のホームページで紹介されていたので、実践してみたのですが「卵と甘い味噌が合うんだ!」という新しい発見です。ぜひ試してみて欲しい食べ方です。
また「焼きおにぎり」にも当然のように合いますね。さっぱり目のちゅらひかりに甘い味噌、口の中に入れるとじわじわくる米の甘みと味噌がいい感じです。
3合炊いたのですが、5人で食べたらあっという間になくなってしまったので、2回目の炊飯をしました。時間の関係上「早炊きモード」で炊飯すると、お米はけっこう硬めに炊きあがりました。
早炊きだけでなく、浸水もせずに…ということももちろん影響したわけですが、元々ちゅらひかりは「しっかり硬め」が特徴のお米だったので、硬くなりがちな炊き方をしてしまうと硬さが際立ってしまいますね。
私は硬めのお米が好きなので、あまり気になりませんが、気になる方はしっかり浸水して通常モードで炊飯することをおすすめします。
4. 米(コメ)ンテーターの評価
米(コメ)ンテーターの評価を以下の表にまとめました。
項目 | 評価 |
---|---|
味 | ・すごくさっぱり ・後をひかない甘み |
香り | ・コシヒカリに似ている |
硬さ | ・しっかり硬め ・早炊きだとより硬めになりちょっともたれる |
総合評価 | ・ごめんなさいなめてました…沖縄の米おいしかったです。 |
米(コメ)ンテーターのちゅらひかりの評価は、概ね一般的なものとズレはありませんでした。もちろん米(コメ)ンテーターの皆さんには、それらの情報は伏せて食べていただきました。
日本一早い新米 沖縄県石垣島産「ちゅらひかり(美らひかり)」をぜひお試しください!
「ちゅらひかり」は、7月には食卓に届く日本一早い新米です!あっさり目のお米が好きな方、日本一早い新米を食べてみたい方はぜひお試しください!