「こしいぶき」は、新潟県で収穫時期の早生品種として開発されたお米です。新潟県ではコシヒカリに作付けが集中しており、収穫が遅れるなどの弊害が起きていました。
そこで収穫時期が早い「こしいぶき」を開発することによって、コシヒカリへの集中を緩和して、それぞれ適期に収穫できるようになりました。
味の特徴は、コシヒカリに比べてやや粘り気が少なくあっさりとしていることです。しかし値段が安く、日常的に食べるには十分美味しいお米であることから、新潟県内では広く浸透しています。
以下のチャートは、新潟県の品種の食味をマッピングしたものです。「こしいぶき」は粘りの面で、コシヒカリの対極に位置していることがわかります。
そのためコシヒカリに強いこだわりのある農家さんたちも、こしいぶきの価値を認めて、栽培面積も県全体の2割程度まで広がってきました。
この記事では、こしいぶきのおすすめの購入先や特徴について詳しく解説していきます。「安くて美味しいお米を探している!」という方はぜひチェックしてみてください!
安くて美味しい新潟県産「こしいぶき」のおすすめの購入方法・購入先
「こしいぶき」は、主に以下の3つの方法で手に入れられます。
- 産地のお米屋さんからネットで購入する
- 農家さんからネットで直接購入する
- ふるさと納税の返礼品で受け取る
価格は、比較的安価であることが特徴です。
項目 | 価格 |
---|---|
ネット販売価格 | 3,360円/5kg~ |
ふるさと納税額 | 7,000円/5kg~ |
農林水産省が発表している「米の相対取引価格(2023年11月発表)」によれば、玄米60kgあたりコシヒカリに比べて2,000~6,000円程度安価です。
品種 | 値段(玄米60kg) |
---|---|
こしいぶき | 14,623円 |
コシヒカリ(一般) | 16,792円 |
コシヒカリ(魚沼) | 20,939円 |
このことから「こしいぶき」は、安価で美味しいお米を求めている方におすすめのお米と言えます。
1. 産地のお米屋さんからネットで購入する
「こしいぶき」は、各種インターネットモールで年間を通して購入できます。インターネットモールで購入する際は、新潟県内のお米屋さんがおすすめです。地元農家と直接つながっているため、品質の良いお米を安心して購入できます。
楽天市場に出店している新潟県阿賀野市の「米屋かたぎり」さんでは、5・10・20kgのラインナップで「こしいぶき」を販売しています。「米屋かたぎり」さんは140年の歴史のあるお米屋さん、お米マイスターの資格を持つ3姉妹で経営していることでも知られています。
「滝沢米穀店」さんは、2023年に楽天市場の米・雑穀ジャンルで「SHOP OF THE MONTH」を受賞したこともあるお米屋さんです。5・10・20・25kgの「こしいぶき」が用意されており、価格も安いことが特徴です。
2. 農家さんからネットで直接購入する
直販サイト「食べチョク」を利用すると、農家さんから直接お米を購入できます。食べチョクは、こだわりの農法で栽培する農家さんが多く、農薬や化学肥料不使用のお米も数多くあります。
五泉市の「陽だまりの芽」さんは、清流の里と呼ばれるほどに美しい水が流れる環境でお米を栽培しています。「こしいぶき」は農薬5割減で栽培したお米のみ販売しています。
株式会社ごはんは、津南町でお米を育てている会社です。農薬・化学肥料を5割減で栽培した「こしいぶき」を購入できます。
3. ふるさと納税の返礼品で受け取る
「こしいぶき」は、ふるさと納税の返礼品としても受け取れます。
胎内市は、10・20kgのお米のほか、定期便では毎月10kgを3・6・12か月の3タイプの定期便を用意しています。栽培している㈲中条農産は「皇室献上米」や「優良農業経営 県知事賞」を受賞したこともある会社です。
県南部の糸魚川市では「こしいぶき」単品の返礼品だけでなく、コシヒカリや新之助などの多品種の食べ比べセットが充実しています。食べ比べセットは3品種5kgのセットを2~10回の定期便で提供しています。
ふるさと納税の返礼品としては、以下の自治体でも提供されています。
長岡市、見附市、胎内市、新発田市、妙高市、柏崎市、新潟市、糸魚川市、村上市、佐渡市、三条市など
安くて美味しい新潟県産「こしいぶき」をもっと詳しく知りたい!味の特徴や開発の経緯を紹介
「こしいぶき」は2003年に品種登録されたお米です。こちらでは「こしいぶき」の特徴を以下の3点から解説します。
- 味・見た目の特徴
- 開発の経緯
- 名前の由来
品種の概要は以下の表をご確認ください!
項目 | 内容 |
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栽培期間 | 早生 |
来歴 | ひとめぼれ×どまんなか |
育種 | 新潟県農業総合研究所 |
品種登録日 | 2003年8月 |
1. 味・見た目の特徴
「こしいぶき」はコシヒカリに比べて、味はあっさりしています。また粘り気が少なく、粒が柔らかいことが特徴です。
甘くもちもちしたコシヒカリに比べてさっぱり食べれて、口の中で甘味が出てくるので、もの足りなさを感じることはありません。
項目 | 内容 |
---|---|
食味 | あっさり・柔らか |
他特徴 | 粒一つひとつがしっかりしている |
2. 開発の経緯
「こしいぶき」は、コシヒカリへの作付けの集中を是正することを目的に開発されました。新潟県においては、コシヒカリが圧倒的な作付面積を占めており、2000年頃にはおよそ80%を占めていました。
しかしコシヒカリへの作付けの集中は、農家にとっては「収穫が集中するため刈り遅れが出てしまう」などの弊害があります。またコシヒカリは8月上旬の最も暑い時期に穂が実るため、高温障害で米の品質が悪くなるといった弊害も指摘されていました。
そこで新潟県では1993年に、コシヒカリよりも収穫時期の早い早生品種として「こしいぶき」の開発を始めました。「こしいぶき」は約800種類の株の中から、食味を最重要視して選抜された品種です。2000年には県の奨励品種に指定され、生産者に徐々に浸透し、2016年には新潟県内の全作付面積の17%を占めるまでになりました。
3. 名前の由来
「こしいぶき」という名前は、新潟を表す「越後(こし)」の新しい息吹(いぶき)という意味が込められています。コシヒカリの系統を受け継ぎ、新たな活力を生むイメージで、県民投票で決定されました。
安くて美味しい新潟県産「こしいぶき」をぜひお試しください
ネットショップで購入
ふるさと納税の返礼品