大豆の自然栽培ワークショップ、はじめました。

2014年に神奈川県から小千谷市の岩沢集落に移住して早8年、せいのうれいと申します。

本業は(何が本業か分からないのですが、中でも自分が事業主として行っているものは)【ポレポレ工房】という菓子製造業ということになりますでしょうか。たまに講師業なんかもしています。

そのほかにも、農業法人での事務のアルバイト、受託の事務仕事、地元集落のお年寄りの集いの場お手伝い、などもしており、いわゆるフリーランス的な働き方です。少し前にこれを、【イナカフリーランス】と名付けてくれた人がありましたが、いい肩書で気に入っています。

その傍ら、畑と田んぼで作物を作るということもしている次第です。でも全然そんなつもりなかったんです。はじめは。

これが、やり出したらめちゃめちゃ楽しくなっちゃって困ってます。っていうことを皆さんにお伝えして良ければなと思います。

この記事を書いてる人

種まきから加工まで

移住してくる前から、食べ物を加工することは好きだったので梅干しや味噌、キムチなどの保存食品を自分で作ってはいました。

それはシンプルに自分が好きだから、楽しいと思うからです。あとは自分で作ったものって、やっぱり愛着わきますよね。

それでここに来て畑を始めたら、例えば味噌を作るにも大豆から自分で育てることができるのです。率直に、

『なんて贅沢なんだろう』と感じました。

しかも、除草剤などの農薬も使わず、肥料にも頼らずに自然の力と作物自身の力で育った作物は、まさに大地の恵みであり、健康そのもの

こんなに贅沢で幸せなことって、そうそうないぞ! 誰かに教えてあげなくちゃ。
しかも、農作業を一緒にやってもらえば私も助かるではないですか。

と、いうことで種まきから収穫までの必要な作業に月いちペースで参加してもらい、さらに収穫出来た大豆を使って味噌、納豆も一緒に作ってお家で楽しんでもらう、というシーズン通して数回のワークショップを計画しました。

ようこそポレポレワールドへ

第1回目の種まきは、6月初旬に行いました。

ここは私の楽園。

皆様ようこそおいでくださいました。

ありがたいことに親子連れの方々にもたくさん来ていただき、総勢20名以上となりました。

トラクターで耕せば簡単に土はふかふかになるけどね、あえて耕さず、鍬で軽く土をほぐすんです。

除草剤を撒けば草がなくなって作業は楽だけど、あえて雑草を排除しないんです。

それは、土壌の生態系という自然の働きを生かすため。本来の植物の育ち方を尊重したいからなのです。

お父さんたち頑張ってくれてます。

このご時世、窮屈な生活を強いられている子供さんたちにも、思いっきり山の空気に触れて、土に触って、自然と触れ合ってもらいたかったのです。

ああー。

ポレポレ農園でこんな作業風景が実現できるなんて、もう私は本当に感無量です。いやまだ始まったばかりですけど。

しかもしかも、一人でやったら確か昨年は延べ10時間くらいかかってた種まき作業。1時間くらいで終了しました。

なんてありがたいーーーー。

終わった後は、この畑の大豆で去年仕込んだ味噌を使った味噌汁をふるまい、持参してもらったおにぎりと共に味わって頂きました。

 

さて、1週間後、豆たちは無事に芽を出し、10日後には本葉も出ていました。

感じたこと

【自然栽培】ということに興味や関心を持ってくれてる人が、思ったよりたくさんいたこと。

そして自分でまいた種が芽を出すと、皆さん、大人も子供も同じように嬉しいと感じること。

その成長を喜ばしく思い、天気が不安定だと気になって、大丈夫かなあと心配になる。

まさに私が伝えたかったことだなあと、実感しています。

自分の想いを伝えられる、形にできる、ようやくこういうことができるようになったなあ、これが充実感ってやつかなあと、感慨深いものがあります。

そして、このワークショップの目的は、この種をまいた豆たち収穫して、味噌や納豆に加工することまでを経験してもらうこと。この大地の恵みが私たちの口から体に入って、体の一部=命になるということを体で感じてもらえたらとてもうれしいのです。

小さくても、少しずつでも、何かを伝えられたらなあと思います。